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腹の虫 ページ10
櫻井先生の授業はとても分かりやすい。
いつも生徒のことを考えて授業を準備してくれてるのが伝わる。
驚いたことに、担当は現代文なのに
数学と英語の教え方まで凄く上手い。
「終わったぁ…。」
2時間後、
先生のおかげで今日の分のプリントは全部終わった。
「お疲れ、もう12時か。
腹減ったな。」
ぎゅるる…
「っ…！」
先生がそう言った瞬間私のお腹が鳴った。
最悪…恥ずかしすぎる。
「ブッ、アハハッ！
良い音鳴ったね〜。」
「ちょ、ちょっと！辞めてください恥ずかしいです…。」
「ハハハッ、ちょっと待ってて。
コンビニ行って買ってくる。何が良い？」
櫻井先生がそう言った。
「え、良いですよ！自分で買いに行きます。」
勉強も教えてもらった上にご飯まで買ってきてくれるなんて申し訳ない。
「いいんだって、俺もうお腹ぺこぺこ。
今日車で来てるしすぐたよ。」
先生に甘えることにした。
「じゃあ、鮭おにぎりで。」
「フフッ、鮭ね。了解。」
櫻井先生が教室を出て行った。
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月7日 2時
