真夏の夜は貴方を想う2【SS】 (ページ16)

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パッと咲くページ16

たこせんを買い、みんなのところへ戻る

二宮君はその間ずっと黙ってた。

「あ！ニノたちおかえりっ！ありがとう～！」

ジーッ…

相葉君が私の顔をマジマジと見つめてる。

っ…泣いてたのバレたかな。

すると、

「コイツ、さっき転んだの。
　子供みたいに泣いてさ、超どんくせー！」

二宮君がそう言った。

…やっぱり、二宮君は優しいんだ。

「え！Aちゃん大丈夫？？
　大ちゃん！Aちゃん転んだんだって！」

「んぁ？Aちゃん痛かったの？
　ほい、俺のたこせんも食べていいよ。」

すっかり信じてる2人が可笑しくて、
嘘なのに心配してくれてる２人の優しさが嬉しくて、

さっきまでの胸の痛みが少し軽くなった気がした。

ヒューードーーンッ

「あっ…」

花火があがった。

綺麗…

「わー！始まったね！！」

相葉君が大野君の肩を揺らしてはしゃいでる。

夜空に上がる大きな花火を見つめていると、

ポンッーー

二宮君の手が私の頭に乗った。

急に何だろうと思い二宮君の方を振り返ると、

え…

「Aは馬鹿なんかじゃない。」
　

二宮君が花火を見ながらそう呟いた。

私の先生への気持ちを否定しないの？

そう思っていたら、

「痛っ！」

思いっきりデコピンされた。

…きっとこれは二宮君なりの励まし方なんだ。