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岡崎さんの話は本当に信じられなくて耳を疑った
廉とお母さんのことを思うと胸が苦しくていたたまれない気持ちになった
話し終えて一息ついた岡崎さんを横目に廉を見ると
目に涙を溜めながら、泣くのを必死に堪えてるようだった
廉「嘘っすよね？岡崎さん
母ちゃん死んだとか冗談っすよね？」
岡崎さんの肩を揺すって声を荒げる廉
そんな彼に私はどう声をかけたらいいかわからなかった
岡崎「廉くん、本当にすまなかった。
私が無理矢理にでも君に連絡をすれば、会えたかもしれないのに、、、
恵さんが私に教えてくれた君のことは、廉という名前と小学生の時の写真だけ
それ以外は住んでる地域も連絡先も何一つ教えてくれなかったんだ
だからこうして君を待つしかなかった
本当に無力で申し訳ない」
岡崎さんが決して悪いわけではないことくらい廉だってきっと分かってる
言葉を失ったままそのまま膝から崩れて座り込んだ
廉「母ちゃん、、、」
抜け殻のようにどこか一点を見つめる廉はまるで焦点が合ってない
岡崎「どうかこれを受け取ってほしい。
恵さんが君に遺した手紙だ」
岡崎さんは廉の前に1通の封筒を差し出した
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
