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廉「母ちゃんのこと聞けないかもう一度頼んでみようと思って」
私の家に来てから一切、施設には戻っていないだろうからすごく久しぶりなんだろう
なぜか私まで緊張してしまう
スタッフと思われる女性が廉を見つけると
驚いたような顔をして
「廉くん！」
と大きな声で言った
廉「水川さん、久しぶりっす！」
水川「久しぶりやないの、元気にしてた？」
人懐っこい笑みを浮かべるその女性は綺麗な顔をしていた
廉「めちゃめちゃ元気っすよ。」
水川「今日はどうしたの？そちらの方は？」
廉「今お世話になってるお家の娘さんで、俺の同級生。」
廉が私を紹介すると
水川「廉くんがお世話になってます。」
水川さんは私に丁寧に挨拶をしたので、私もそれに返した
廉「実はさ、俺明日、母ちゃんに会いに行こうと思って、今日はそれで母ちゃんの情報聞けたらと思って来たんやけど」
廉がそう言った途端にそれまでニコニコしていた水川さんの表情が曇った
水川「そうだったのね、私1人じゃあれだし、園長先生のところに行きましょう」
そう言われて応接室のようなところに通された
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
