涙雨が止むその日まで、、、3 (ページ11)

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廉「来月から春休みやん？」

「うん」

私の部屋のベッドの上にあぐらをかいて、クッションをいじりながら廉が言った

廉「俺、母ちゃんに会いに行こうと思う」

「そっか」

廉「一緒に行かへん？東京」

まさか廉からそんなことを言われるなんて思ってなかったから

私はいじっていたスマホから視線を廉に向けた

「私が行っていいの？お母さんと2人で話したくない？」

廉「Aやからこそ一緒に知ってほしい。俺のこと。だから、行かへん？」

私のことを信頼して言ってくれてることが伝わって

私の返事は迷うことなく

「うん、一緒に行く！」

と言った

廉「ありがと、じゃあまた色々準備しといてな～」

そしてそれから時は流れ

修了式を迎えて二年生を終えた私たちは春休みに入った

東京に廉と行くことも両親は快く承諾してくれた

いよいよ明日の新幹線で出発という日

廉「俺、ちょっと寄りたいとこあんねんけど」

そう言われて連れられた場所は、あの施設だった