Smilest 7

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すっかり忘れてたよ



一緒に帰ってきた事……





しょんぼりした私に、



バサッとTシャツを被せ




藤「ほら、これ履いて」




って、スエットの下をタンスから出して渡してくる





私「……」



藤「受け取れよ、笑」



私「……」





だってさ、消化不良もいいとこだよ





私「…チューくらいしてくれてもバチは当たらないと思う」





ぶつぶつと不満を漏らすと





藤「ふははっ、笑」





笑いながら私の横にスエットを置き、



私の顎をつかむと



くぃっと持ち上げた。





私「……」




え、なに？そのニヤリ顔




私「……」




急なその色っぽい目つきは対応に困るんだけど…





藤「ふっ、焦らされんの好きでしょ」



私「す、好きなわけな……んんっ」





チューされ、



固まる私





藤「じゃ、続きは後で。笑」





固まり続ける私の頭をぽんぽんと撫で



スタスタと部屋を出ていく太輔





私「……は？」





なんだあれ！！！




キュンどころの騒ぎじゃないんですけど！




てか、余計に消化不良になったんですけど？！






……






もんもんとしたまま着替えを済ませリビングへ行くと



二階堂さん達は、わいわいと騒ぎながら



買ってきた物を広げてる





二「遅いよ、笑」



千「先に食べちゃってるよ〜」



私「……」





これ食べたら帰る？





私「早く食べて」



千「うごっ、ちょ、パン口に押し込まないでっ」



私「いいから！はい、二階堂さんも！」



二「ちょ、それAちゃん食べるって言っ……うごっ」





ふたりの口に食べもの押し込んでると



太輔がいない





……どこ行った？




キッチンを見ると、なにやら作業してるっぽい。






ダダダッ！




藤「ん？なに？笑」




なんか切りながら、顔をあげた太輔




私「なにしてるの？！」



藤「ん？こないだ桃貰ったからさ、
デザートに食べさせてあげようと思って。
Aも食べるでしょ？」




その気づかい、嬉しいけど今は発揮しないで。




藤「はい、あーん」




私の口元に切り立ての桃をくっつけてくる




私「……」




今はね、桃なんか食べてる場合じゃないのよ



だいたい、食べ物増やさないでほしいのに




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