Smilest 7

297 〜Fside 〜 ページ41

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ハ「今日はみなさんこれで
お仕事終わりって聞いたんで、
お食事に誘おうと思って待ってました」





これ、ふたりでって事？



俺そんな気さらさらないんだけど





藤「あー、、ごめん、俺予定あるし…」



ハ「いつなら、いいですか？」





なんだ、この圧力




てか、なんで俺誘われてんの？



そんな隙、見せたつもりもないんだけど





藤「それ、俺とふたりでって事なら、
ずっと無理だけど……」



ハ「……」





それに、、





藤「彼とは？まだ別れてないんじゃなかった？」



ハ「別れました。」



藤「あ、そう、、、」





だとしても、俺にはどうする気もない





ハ「……私も、一から始めようと思って、、」



藤「なにを？」



ハ「恋愛を、です」



藤「……私も？」





《も》ってなに？





藤「……とりあえず、そこ座る？」





こんなビルの入口で話す話ではないなと、



ビルの中のベンチを指さすと、頷く彼女





藤「…俺、大切に思ってる子がいるから、
ほんとにそういうの無理。ごめんね」




新しい恋愛をする為に


彼女が一から始めようと俺を選んだとしたなら


はっきりと断ってあげなきゃ、と思った





ハ「……好きになっちゃ、だめですか？」



藤「…いや、だめというか、俺応えられないし…
やめたほうがいい」





……沈黙の後、頷いた彼女は



ハ「……普通、そうですよね」



と、呟いた。




どういう事かわからず、俺の頭はハテナだらけ





ハ「そうやって、はじめから突き放してくれたら
よかったのに…」



藤「……彼の事？」



ハ「はい。…彼女がいるくせに、気をもたせる態度とるから、
頑張ったのに、結局…やっぱり彼女が
忘れられないそうです…」



藤「そう…」





それが別れた原因なら、



俺の心境としては、すごい複雑





彼は…どうする気なんだろう……





藤「ハセちゃんは、納得したの？それで」



ハ「はい。いつまでも未練持ってる人を
想ってる時間もったいないんで。」





こういう時、女の人の方が強いというか、



現実的というのか、、





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