Smilest 7

303 〜Fside 〜 ページ47

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パン屋さんも、



八百屋さんも、




たぶん、



関わった人達みんなを



Aが幸せな気分にさせてるんじゃないかって思う





それは俺も同じで



俺は、Aを幸せにしてるんじゃなく、



幸せをもらっているが、正解なんじゃないかな






だから、、



藤「俺が守っていきたい」



その笑顔を、…ずっと。






私「…ん？なんか言った？」



藤「なにも？笑」





帰り道、



家までの道を手を繋いで歩いてる





この道は、



Aと付きあい始めた時に通った道






藤「ちょっとこれ持って？」



私「うん」





立ち止まり



繋いでる方と反対の手にもっていた、餃子入りの袋を



Aに渡す。





両手が塞がったAに顔を近づけると、




私「ん？なあに？」




きょとんと見つめかえしてくる。





引き込まれるかのように、唇にキスをおとすと





…ドサッ





私「……」



藤「なんで手離すんだよ、笑」





思ったとおり見事に落ちた餃子入り袋。






私「なっ、なんで急にするの？！？」





あの頃と同じ反応で可笑しくてたまらない





藤「したかったから、笑」



私「……」



藤「だめだった？」



私「……だめじゃない。」





笑いながらふたりで袋を覗いた中身は



少し潰れてたけど、無事だった。








私「あ！」




うちの鍵をあけながらAが焦り出す






その焦ってる理由を、俺は知ってる




藤「自転車でしょ？」



私「気づいてたなら、教えてよー」



藤「いいじゃん。朝、俺が送ってくから」





じゃあいっかって、すぐ納得して無邪気に笑ってるとこ、



ほんと愛しいなって思う






私「ねえ、どっちがいいかな？」



藤「ん？なにが？」





玄関のシューズラックを開けて



スニーカーを2足出してきたA





私「さかあがり、練習するの」



藤「いや、どっちも俺のだよ！笑
サイズ合わないでしょ」



私「じゃあ、こっち」





じゃあって、それも俺のなんだけど。笑





しょうくんとさかあがりの練習するって



意気込んでるけど、大丈夫かな、笑





藤「好きなの履いていいけどさ、
怪我すんなよ？」





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