Smilest 7

284 〜Fside 〜 ページ28

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横「…あれ、太輔帰る？」




そこにふらっと戻ってきた渉





藤「うん、帰るわ」




ハ「もー、横尾さんも止めてくださいよー」




横「じゃ俺も帰ろっかな」




ハ「えぇー」





周りにおつかれさまですって声をかけ、



渉と店を出て



目の前に止まってたタクシーをつかまえて乗り込む





走り出すタクシーの中




横「なんか、絡まれてたね、笑」



藤「うん。…マジ最悪」



横「なんで？なんかあった？」



藤「あったなんてもんじゃない」





一通り説明すると





横「マジで？あの子が？
Aちゃんの元カレの？」





そんな偶然ってある？って驚いてる




俺だって驚いたし






横「でもまあ、Aちゃんの中では
終わった事でしょ」



藤「…たぶんね、けどわかんないじゃん？
また会ってどうなるかなんて」



横「そうかなあ」



藤「そうでしょ」



横「…で、連絡とれたの？」



藤「……まだ」





さっきから、電話もメールもまったく反応がない





横「あの後、デパ地下行ったんだっけ？」



藤「うん。……あー、行かせなきゃよかった、、」



横「ははっ、大丈夫だよ」





笑いながら背中叩かれたけど



俺からは、ため息しかでない。





藤「じゃあね」





なんかあったら連絡してって言われながら



先にタクシーを降り、



エレベーターに乗りながら何回もかけてる携帯を見る





藤「…さすがに帰ってるだろ」





かけるのをやめ、上がってるエレベーターの



表示を見る





…てかさ、こんな遅く帰るなら連絡しない？普通。




そう思ったら、今度はなんかイライラする






玄関のドアを開け、




行儀よく並んだ、Aにとられた俺のスニーカーを確認





藤「やっぱ居るんじゃん」





妙にほっとしたけど、



今度は真っ暗な部屋に違和感、、、





藤「…ただいまー」





言いながら、リビングのドアをそーっと開ける





……え、、





藤「A？」





寝てる？




真っ暗な中ソファーでうずくまってるAに呼びかける





私「……あ、おかえり〜」





うっすら目を開け、俺をとらえると



ふにゃって笑って、いつも通り手を伸ばしてくる





藤「え、熱くない？！？」







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