Smilest 5

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私「…誰か……いるの？」





部屋に戻ってるって言ってたよね？





〃共演してる子が……
って、仕事だよ？〃



私「……終わったって言ってたじゃん。
そこ…太輔の部屋じゃないの？」




〃いや、そうなんだけど……〃





┈┈┈┈┈私寝ちゃってましたね、、
あ、…すみません、電話中でしたか？





はっきり聞こえた女の人の声





〃Aごめん、１回切るね、
またすぐかけ直すから待っ……〃





ブチッ！




あ、切っちゃった……





だって、なにがおきたの？



全然わかんない





どうして太輔の部屋で女の人が寝てるのか




仕事って、嘘をつくのか……





おめでとうって言ってくれて、



幸せな気持ちだったのに……





どん底におとされた気分






〜♪♪ 〜♪♪♪



〜♪♪ 〜♪♪♪






すぐに太輔からの着信音が鳴った。





でも、出れない。



出たくない。





だって、嫌だった



私におめでとうって言ってる後ろで女の人が寝てるなんて



裏切られた気がして、どうしても嫌だった。






しつこく何度も鳴る携帯の電源を切って



布団に潜り込んだ






いい子で待ってたつもりだけど



いい事なんて、、ないんじゃん





北山さんの嘘つき



太輔の嘘つき







……






全然眠れないまま迎えた朝





私「…おはよ」



母「おは……えっ、どうしたの？その顔」



私「顔洗ってくる」





鏡を見ると、酷い顔



泣きすぎて目は腫れてるし、



眠れなかったせいでクマも酷い





母「お母さん先にお店の準備してるわね」





無言で食卓につくと、



そう言って席をたつ母





私「……うん。後でいくね」





顔を見て、なにかあったってわかってるくせに、



こういう時母は無理に聞いてくる事はしない





母「A」





珍しく呼びかけられ、顔をあげると



微笑んだ顔で私を見てた





私「…なに？笑」



母「お誕生日おめでとう」



私「…あ、うん。ありがとう。笑」





一番に言いたくてって言った



昨日の太輔を思い出して、



また胸がしめつけられた







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