Smilest 5

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私「うんまっ！なにこのお肉！」



北「美味いだろ〜、Aちゃんに
食わせてやろうと思って取り寄せしたのよ」



私「北山さん、最高！」





何をしてるかって、



二階堂さんちのベランダでバーベキュー





北「だろ？ほらこれも食ってみ？」



私「ありがとう」




二「……つうかさ、…なんでうちなんだよ」





グラスに焼酎を注ぎながら、
北山さんに文句を言ってる二階堂さん





北「いや、お前がAちゃん寂しがってる
とか言い出したんだろ？」



私「え？わたし？」





いつそんな事言ったかな





二「は？違うよ、ミツが牛タン頼んだら
量間違って食いきれないって言ったから」



北「言った。それは言った。
そしたらお前がバーベキューしたら一瞬で
なくなるからやろうぜって言うから、誰か誘おう
って話しんなって、藤ヶ谷いないから
Aちゃん寂しいんじゃないかって」



二「…あ、言ったわ。…言ったけど、場所の問題ね？」





なんなの、このふたり



地味に言い合いはじまりましたけど……





でも面白いから黙って食べて聞いてる、笑





北「お前どうせいつもひとりで
ランタン見ながらここで酒飲んでんだろ？」





ランタン見ながら？



ひとりで？





私「そっちのが、さみしくない？」



二「はー？」



私「…いや、……なんでもない」



北「んはっ、だろ？
ひとりでバーベキューとかするし、
お前が一番寂しいんじゃね？」



二「いや俺、まったく寂しくないけど！」




私「…待って、私も一言も寂しいなんて
言ってない！」





思ってはいたよ、



明日太輔が帰ってくるの、死ぬほど楽しみにしてるし。





本人には電話でちょっとだけ言った気がするけど





二「……たしかに、、
…いやだから、なんでここって話ね！」



北「まあ、もーいいじゃん、笑
ほらAちゃん、いっぱい食べな？」




私「てか、このお肉……
私の為じゃないじゃん！
北山さんが間違って頼んだんでしょ？」




北「う〜わっ、バレたし、笑
んはっ、いいから食えよ〜」






ほぼ初対面のはずなのに、




やっぱり太輔の仲間はあたたかい





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