Smilest 3

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さっきのチケットじゃない？



どういう事？





私「くれるの？」



藤「行きたかったんでしょ？」



私「うん…ていうか、当てたかった」



藤「最下位じゃ無理だわ、笑」



私「むーっ！」





自分だってビリから2番目だったくせに





藤「ふふっ、怒んなよ。
俺もさ、実は当たらないと思ってたから
別に用意しといたんだよね」





言いながら、私の膨らましたほっぺを



プシュって潰して笑ってる





藤「行かないなら他の人に
あげちゃおうかな、笑」




そんなの嫌！





太輔がチケットを顔の前で
ピラピラさせるから



バッ！っとチケットに飛びつこうとすると



ひょいっとかわされる





藤「あっぶね、笑」



私「もう！いじわる」





バッ！



ひょい！



バッ！



ひょい！





私「……うぅーっ」





繰り返され





私「よーこーせっ！」



藤「ふははっ」





もうチケットじゃなく、



太輔の腕に絡みついたら



やっと2枚のチケットが私の元にきた





二「ぶはっ、笑
なんか、じゃれてるネコみたい」





犬の次はネコですか……





藤「可愛いでしょ、俺のネコ、笑」





俺の……




なら私、ネコでいいかも。






横「Aちゃん良かったね、チケット」



私「うん、嬉しい」





腕に絡みついたままでいても



太輔は横尾さん達と普通に話してて



気にしてないっぽいからこのままでいる





まだ人がたくさんいる中



こんなにくっついてて、いいのかなって



ちょっと思ったけど……






……いや待って、





じーーっ




下から見上げると見下ろされる





藤「なに？」



私「Aだよ」



藤「知ってるよ、笑」




良かった、



ミワさんがずっとくっついてたから



麻痺してんのかと思った






クンクンッ



うわぁ、目の前の太輔の腕から
すごいミワさんの匂いする




……なんか嫌



すごく嫌！





藤「……待って、何してんの、
おっ ぱい当たってんだけど、笑」



私「は、違っ、そんな事してない！」





それじゃただの変態だし




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