Smilest

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私「いらっしゃいませ〜」



「Aちゃん、いつものね」



私「はーい！
マサじぃ、昨日ね、シゲさんそこで
寝ちゃって大変だったんだよ？」



「ふははっ、ここ居心地いいからねー」





私が働いてるこのお店は



都内では珍しい、昔ながらの喫茶店



おじいちゃんが趣味ではじめて、



引き継いだ父は、去年病気で他界し、



今は母が切り盛りしている




店の二階を、父の遺産で改築し、



母と二人暮し




母は私に好きな事していいって
言ってくれるけど、



私は、父が築いたこの店が好きで
派遣会社とかけもちして
この店を手伝ってる




母「ただいま〜、
あら、マサじぃ、いらっしゃーい。
ゆっくりしてってね」



「買い出しかい？」



母「これから雨降るっていうから
早めに行ってきたのよ」



「雨かー、はやく梅雨あけるといいね」





午前中は、常連のご近所さんで
賑わって、



夕方は、学生さん、



夜は、サラリーマンと、



なかなか繁盛してるうちの喫茶店





母「そういえば、3件先のラーメン屋さん
強盗が入ったんだって！
怖いわよねー、うちも気をつけなきゃ」




夕方前、お客さんがひいて
片付けしながら、母と世間話




私「嘘？！いつ？」



母「昨日の夜だって」



私「えぇー！やっぱりさ、夜は
バイト雇おうよ、強そうな男の子」



母「そうね、賛成だわ」



私「じゃあ私、バイト募集の
ポスター書くね！」



母「うん、お願いね
って、A、今日デートじゃないの？
支度しないと」



私「あー、いーのいーの、
サトシなんか用事できたってー、
お母さん出かけてきていいよ。
わたし、居るから」




あらそう？って、嬉しそうに
二階に消えていった



きっと近所のおばちゃん達とカラオケ
コースに違いない





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