君の嘘、僕の嘘 4 (ページ4)

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マ「優しいねー、ここまで
連れてきてくれるなんて、玉森くんは」

私「うん、優しい」

マ「良かったー、ちょっと前までさ、
なんかずーっと悩んでたもんねー」

たしかに……

柚葉の事があって、

樹さんの事があって、

なんも悩み事がなくなって気持ちが軽く
なったのって久々で

気がつくと頬が緩んでる

それもどうやら、マチ姉には
お見通しらしい

「おはようございまーす！」

ぞろぞろと、今日の撮影のモデルさん達が
メイク室に入ってきて

一気に賑やかになるメイク室

私「どうぞ？」

「よろしくお願いします、
あれ？Aさん怪我？」

私「うん、転んで捻挫したの」

「えー、大丈夫ですかー？」

私「大丈夫、不便だけどね」

「もー、気をつけてくださいね、
Aさん、すぐ怪我しそう」

ん？

それどんなイメージ？

私「わたしそんなイメージ？笑」

「柚葉が言ってましたよ？
ドジだけど、可愛いって」

私「なにそれー！……あっつっ！」

髪を巻いてあげてたら
ヘアアイロンをまた触ってしまって、

「ふふっ、ほらー、そういうとこ」

クスクス笑われる始末

ひと段落して

マ「休憩してきていいよ？」

って、マチ姉に言われて
いつもの自販機まで、なんとか自力で行き、

呆然とする

私「はぁ、お財布〜っ……」

また戻るの大変だしな……

仕方なく、なにも買わずベンチに
腰をおろした

「あ！Aさんやん」

聞き覚えのある声と関西弁

私「廉くん、どしたの？」

廉「今打ち合わせ終わったとこやねん」

私「そうなんだ、昨日はありがとね」

廉「ええよ、どう？足は」

私「うーん、昨日より、マシかな？
よくわかんない、笑」

私の隣りに腰をおろした廉くん

廉「休憩？」

私「うん」

廉「なんも飲まへんで、ここ？」

私「……お財布忘れたの」

廉「ははっ！まじで？」

なんか笑われてますけど

私「そんな笑うとこ？」

廉「いや、ほんまAさんらしくて」

私「もう、どういう意味？！？」

ニヤニヤして立ち上がると
自販機にお金をいれて、私を見た

廉「なにがええん？」

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