君の嘘、僕の嘘 4

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〃怪しくない？
なんかやらかしたでしょ、笑〃



私「すごいね！なんでわかるの？」




電話の向こうで笑ってる




〃わかるよ、なに？〃



私「……ポップコーン作るやつ借りた」



〃おー、よく見つけたね
いいよなんでも勝手に使って。
で？失敗したのか〃



私「いや、まだしてない」



〃まだ？これから失敗するって事？笑〃



私「……そう、びっくりしたら
コーンがいっぱい入っちゃったの」



〃ふははっ、もしかして俺のせい？〃



私「そうだよ！笑」





笑ってたら電話の向こうが
騒がしくなって、



玉森さんって呼ぶ声が聞こえた





〃あ、呼ばれちゃった。
じゃ、いっぱい作っといて、笑〃



私「言われなくても、いっぱいに
なっちゃうけど」



〃そうでした、笑
じゃあ、早く帰れそうだから、
映画でもみながら食べよっか？〃





なにそのデートみたいなやつ！





私「うん！嬉しい！デートみたい」



〃残念ながら、家だけどね。
誰かさん、怪我してるから、笑〃



私「うっ……」




何も言えない……




〃ふふっ、治ったらどっか行こ？
じゃ、俺、仕事戻るわ〃





がんばってねって電話を切って、



ひとりでニヤニヤした




別にいいの、外でデートなんか



できなくても



治ったらって言ってくれただけで



嬉しいし、



お家デートの方がイチャイチャできるから





早く帰れそうって事は、



夜ご飯も一緒に食べれるよね？





ポップコーンは出来たての方が



きっと美味しいから、後回しにする事にした






……





夜ご飯を準備して、



ゆうくんの帰りを今か今かと待って、




ようやく、玄関で物音がした時には



嬉しくて



リビングから足を引きづって



飛び出してた




私「おかえりー！」



玉「ただいま、わざわざ出て来なくて
いいのに、笑」



私「……」





撃沈……



ふわって笑いながら、なんて事言うんだろう



こっちは、嬉しすぎて飛び出したのに





じとーっ！





玉「あー、違う違う、笑
足痛いんだからって事だよ？」



私「せっかく嬉しかったのにー！」



玉「んははっ、ごめんごめん」




私の頭をぽんぽんってして、
洗面所に消えてった



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