君の嘘、僕の嘘 4 (ページ14)

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玉「どうぞ？」

廉「お邪魔します！」

先に帰ったゆうくんが玄関を
開けてくれ、

私をおぶったまま、
リビングにはいる廉くん

廉「ここでええ？」

私「うん、ありがとう」

ソファーにおろしてもらって
ほっとする

人におんぶされるのも
意外と疲れるもので、

ましてや、廉くんだと
変にチカラはいっちゃって、ほんとに疲れた

廉「Aさん、疲れたやろ？」

私「廉くんの方が疲れたでしょ？」

廉「俺は体力あるから、重くても平気やねん」

私「重くてもねっっ！」

玉「はいはい、コーヒーしかないけどいい？」

廉「あざーすっ」

廉くんに噛みつきそうな勢いなのを
ゆうくんが割って入ってきて

廉くんは、何事もなかったかのように
私の隣りに腰をおろした

玉「で？なんなの？」

テーブルを挟んで、目の前の床に
腰を降ろすゆうくん

廉くんと一緒に悪い事して
事情聴取されてる気分なのは

なんなんだろう

廉「あー、実は……」

接骨院からの流れを、
全部ゆうくんに説明して

廉「ほんますみません……
Aさん巻き込んでしもうて」

謝る廉くん

玉「そういう事ね」

廉「Aさんには
迷惑かからんようにするんで」

玉「ま、大丈夫でしょ、
もう彼女とAが会う事もないだろうし」

あっけらかんと言うゆうくんに

ちょっと安心した

なに巻き込まれてんだよって

怒られるかと思ったから

廉「Aさんも、ほんまありがとう」

私「大丈夫だよ、わたし
おんぶされてただけだし、笑」

じゃ、帰りますって
廉くんは帰っていって

玄関まで見送りにいったゆうくんが
座ってる私の元に戻ってきた

私「ごめんね？心配かけて」

玉「ほんとだよ」

あ、

やっぱりちょっと怒ってる？

私の前に立って見下ろすゆうくんの目が怖い

私「お、怒ってるの？」

玉「別に」

機嫌悪くない？

玉「たださ、廉に気許しすぎじゃない？」

言いながら、隣りに座って、
覗きこまれる

私「そう？」

おんぶとかかな？

玉「俺だってさすがに妬くよ」

私「えっ！！！」

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