小さな幸せ 5

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北「ちょっと！笑」




ビールを持って、私のとこに
来たみっくん




私「ん？」



北「あんだこの量は」




ポイポイ入れてたから、カゴ満杯




私「いっぱいあった！」



北「あったじゃなくて、笑」



私「貢献しようよ」



北「誰が買うんだよ」



私「みっくん」



北「ですよねー、笑
もーおしまい！行くぞ」



私「明日のお昼はパスタだね」



北「いいね、俺カルボナーラ、笑」



私「私も、かりゅぼなーりゃ」



北「言えてないから、だめー」



私「いやー！」




なに、このくだらないイチャイチャ



楽しすぎる




私「……おもっ」



北「買いすぎだって、笑
かして」



私「だめ」



北「は？かせよ」



私「はい」



北「でけー荷物だな、笑」




片手に荷物を持ち直して
手を差し出すと、笑いながら
繋いでくれる




帰りの車の中




北「やっぱ食いに行っちゃえば
良かったな」



私「なんで？楽しかったのに」



北「その方がデートっぽいじゃん」



私「充分、デートだったよ、
楽しかったー」



北「そ？ただ買い物しただけだけど」



私「楽しくなかった？」



北「楽しいよ、Aがいれば、
どこでも。
でもさ、ほんとはもっと色んなとこ
連れてってやりたいって思ってるわけよ、
これでも」



私「充分だよ、わたし
みっくんと一緒にいるだけでいい」



北「ほんと可愛い事言うね」




信号が赤信号になると
こっちみて笑ってくれる




私「可愛いかった？」



北「うん、可愛いかった」



私「……なんか、企んでる？」



北「あんでだよ、笑」




だって、大抵
可愛い？って聞くと、はいはいって
流されてるもん





家について、早速ハンバーグを
作りだすと



キッチンカウンターの向こうから
見てる





見られてると、なんか作りづらい

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