小さな幸せ 5

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私「……みっくんのそばにいる
資格ない……」



北「は？」



私「……ごめん……なさい……
怪我させちゃ……って……
わたしが怪我すれば……よかった……」




やっぱりボロボロと後悔の涙が
こぼれ落ちる




北「いいから、来いって」




ぶんぶん首を振る





だって、



私と付き合ってなければ、みっくんは
怪我しなかった



私が飛び出さなければ、みっくんは
怪我しなかった



こんな人、怪我させたなんて
世間的にも許されないよ




だから、私は、



みっくんのそばにいちゃいけない





北「動けないんだから、言う事聞けよな、笑」





よいしょって、ベットから降りる気配で
顔をあげると、



ベットの端に座って
降りかけてる





私「……だめ、動いちゃ」



北「じゃ、来てよ」



私「……」





そりゃ、いきたいよ



でも、……だめだもん。




だから、……1歩だけ歩み寄る





北「それだけかい、笑」





頑なな私をみて



笑いながら降りてくると



頭を抱えこむように抱きしめてくれる





ここにいていいんだよって
言われてるみたいで



ものすごい安心感





北「資格とか言うなよ、
俺は怪我したのがAじゃなくて
よかったって思ってる、
Aが無事なら、それでいい」





そんな事言われて



ジワジワと頑なな気持ちが溶けてって、




やっと、



やっと、腕を回すと




ふふって笑いながら頭を撫でられた





私「……ごめんね、」



北「だから、謝んなって」



私「……ほんとに、ご……」



北「怒るよ、まじで」



私「……」



北「俺かっこよくない？
好きな子守れたんだよ？
スーパーヒーローになった気分
なんだけど」



私「かっこいい、宇宙一」



北「だろ？笑」



私「ふふっ、うん」




ほんとにかっこいいよ



こんなスーパーヒーロー見た事ないくらい



私にとってのスーパーヒーローは



間違いなくみっくんだけだよ





北「いってっ！ちょ、加減しろよ、笑」




胸に巻いてある、ギブスのせいで
ちょっと抱きつきずらくて、力をいれたら
怒られた




私「あ、ごめん」



北「そろそろベット戻っていいっすか？笑」



私「どうぞ！」





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