小さな幸せ 5

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私「うぅー」




ゲホッ


はぁ、……はぁ


おぇっ……




北「落ち着けよ、笑」




落ち着けないよ



涙も、鼻水も、次から次へと
溢れてくるし



泣きすぎて、嗚咽みたいになって
息が苦しいし



極めつけに、手が肉まみれだから
自分じゃどうする事もできないし




私「みっ……くんは……私を…殺す気なの？」



北「あんでだよ、笑
ほら、こっち向け」




なんか布で顔拭かれてるけど……




私「……それ……ぞうきん……」



北「え？笑」




慌てて、キョロキョロと
タオルを探してるみっくん




私「うぅー」



北「うわ、待て待て」




ぽすっ！



涙と鼻水の顔のまま
みっくんの胸に顔をおしつけた




北「あー！もー、笑」




びしょ濡れじゃねーかって
言いながら、頭をよしよしって
撫でてくれる




ポン



ポンって



背中に手がおりてくると



みっくんが口を開く




北「落ち着いた？」




ぶわっ



その優しい聞き方、今はダメなんだって




北「ははっ、また？笑」




やっぱり涙が止まらない私を
みっくんが笑う




私「……もう死んじゃう、うぅ……」



北「死なねーよ、笑
とりあえずさ、手洗おう！な！
俺が肉まみれになる」



私「……うん」




手をきれいに洗って、
横にいるみっくんに近づくと



正面からむかえいれてくれるから
また、みっくんの胸に顔を埋めた




私「……なんか、つめたい」



北「着てる俺はもっとつめたい」



私「ぶふっ」



北「1回あっちいこ」




手をひかれ、リビングの
ソファーに並んで座る




北「落ち着いて、ゆっくり考えて。
今度聞かせてくれればいいよ
返事は」



私「返事？」



北「そりゃそうだろ」



私「そんなの、決まってるじゃん
私、一生みっくんといるもん」



北「そうなの？笑」



私「うん」



北「一応プロポーズってやつなんだけど」




プロポーズ……って



景色のいいとこでとか



思い出の場所とか



そんなの夢みてたけど




ご飯作ってる日常に、ふいに
くるやつの方が、やばかった



なんか、みっくんらしい気もするし

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