小さな幸せ 5

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1週間の入院生活は
あっという間で、仕事から帰って
きたら、家にみっくんがいた




私「みっくん、おかえりー！」



北「あっぶねっ、また折れるっつーの、笑」




ソファーに座ってたみっくんに
ダイブしたら



一緒に倒れて、そのままぎゅっとして
くれた




北「おかえり、やっぱうちのがいいわー」



私「うん、ベット狭かった」



北「無理やり潜りこんで寝てたもんね」



私「みっくんが寂しいって言うから」



北「言ってねーし、笑」




嬉しい



家でこうやってくっついてるの



だって病院だと、いつ誰がはいってくるか
わからないから



一応、我慢してたし



一応ね



だからこれでもかってくらい
くっついてたら




北「腹減ったー、肉食いてー、
あ、ハンバーグだっけ？今日」



急にご飯の話



しかも、知らない、そんなの言ってない




私「そんな話しした？」



北「したよ、明日何食べたい？って」



私「知らない、言ってない」



北「言いましたー、Aが覚えてないだけ」



私「えー、言ってない。材料ないし」



北「もー口がハンバーグなんだけどー、
Aのいびつなハンバーグ」




いびつ……




私「知らない、そんなの」



北「……わかった、ジャンケン」



私「ジャンケン？」



北「俺が買ったら、作って？
Aが買ったら、食い行こ？」



私「いいよ、勝つ気しかしないし」



北「おし、最初は……」




グーを出すと、みっくんは パー




北「うぇーい」



私「……ﾁｯ」




こどもか！




北「あー、舌打ちしたな、笑」



私「……つまんない」



北「うそうそ、ちゃんとやる、笑
最初はグー、ジャンケン」



私「ポイ！」




みっくんは パー、私は、グー




……ま、負けた




私「……買い物行ってくる」



北「一緒に行こっか、スーパー」



私「えっ！」




うそ、はじめてなんだけど、



スーパーで一緒に買い物なんて



でも、




私「いいよ、バレたら困るし」



北「こんな時間じゃ空いてんだろ」



私「いいの？」



北「いいでしょ？」




ガバッとみっくんに抱きついた




北「そんな喜ぶ？笑」



私「喜ぶよ！デートだもん」





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