君の嘘、僕の嘘 (ページ5)

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いったいいつになったら
名前覚えてくれるんだろう

玉「なんか、話してよ」

私「え」

急に言われても、困る

共通の話題とかないし

私「……ご、ご趣味は？」

玉「ぶはっ、見合いか！笑」

私「だって、話題ないですもん、私」

玉「あるでしょ、あんなとこで迷子に
なったとか、こんなとこで迷子に
なったとか(笑)」

私「……そんなに迷いませんよ」

……

マ「からかわれてるね〜(笑)」

玉森さんが出ていくと、
マチ姉が笑ってる

私「嫌われてるのかな、
全然名前覚えてくれないし」

マ「玉森くんが、あんなに
話しかけるの珍しいよ、いつも
ここ座ってゲームしてるだけだもん」

そうなんだ……

なんか、特別な気がして
嬉しいかも

ガチャ！

宮「おっはよーございまーす。
おっ、Aちゃん、
よろしくー」

ほら、宮田さんなんてすぐ覚えてくれたし

宮「今日さー、あれの発売日なんだよねー」

話題がなくたって、勝手に喋ってるし

宮「あれ、知ってる？
すごくない？あーAちゃんには
わかんないかぁ」

まったくわかんなくても
楽しそうだし

宮「ちょっと、全然聞いてないじゃん」

私「だって、アニメの話し
興味ありませんもん」

宮「いや、もって？興味もって？
じゃ、なんの話がいい？」

私「なんでも」

宮「えーじゃ、アニメでいいじゃん」

私「あ、じゃあ、玉森さんが
やってるゲーム教えてください」

宮「え、たま？なんで？」

私「話題作りです、なんか話してって
言われるから」

宮「へー、珍しいね、たまが
そんな事言うの」

宮田さんにゲームの名前を
聞き出して、家に帰って
携帯にインストールした

なんで、こんなに必死になってるのか
よくわからないけど、

共通の話題がどうしても欲しかった

柚「A、私ドラマ決まったの」

私「そうなんだ！
おめでとう〜、じゃ、今日は
お祝いしよ！」

おやすみの日、
久々に柚葉とランチしに行ったら
そんな嬉しい報告があった