君の嘘、僕の嘘

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玉「別れるよ」



私「……」



玉「ひっかかってんのは、
それでしょ？」



私「そうだけど」




それだけじゃない




玉「けど？」



私「柚葉と別れても、
私は好きになっちゃ、だめなんでしょ？」




さっき、そう言われた



Aちゃんは、好きって言っちゃ
だめだよって



私の事は、好きになろうとする
努力もしてくれない



そういう事でしょ？




玉「……だめじゃない。
だめなわけない。
正直に言っていいかな」




私の目を、まっすぐ見る玉ちゃん



何を言われるんだろ




私「うん」



玉「Aちゃんが、他の子と
同じように離れていったら、嫌なんだ。
だから、言った。」




あぁ、わかった



たぶん、この人の闇は相当深い




でも、




私「なめんなよ」



玉「は？ なめ猫？笑」



私「違う」



玉「面白いね、Aちゃん」



私「全然面白くない、
ちょっと、念を送っていい？」



玉「え、やだ、」



私「真面目に言ってるんだけど」



玉「俺もまじめに、拒否ってる」



私「……もう！」



玉「もう！笑」




玉ちゃんの両手をガシッと握った




玉「やべ、送られる(笑)」




言いながら、握り返してくれる




私「……私、中途半端な気持ちだったら、
親友をうらぎるような事はしないから。
他の子と一緒にしないで。」




伝わってほしい



そんな中途半端な気持ちじゃないって



好きだなんて、軽々しく言わないから



他の子と同じように、



そして、樹さんと同じように、



簡単に離れてくなんて思わないで






玉ちゃんの目をじっと見て伝える



伝わってほしい





私「わたしは……樹さんじゃない」




樹さんの名前で、あきらかに
動揺した玉ちゃんは



目を見開いて、見つめ返す




玉「……なんで……」




なんで知ってるのって顔




玉「宮田？」



私「……違う」



玉「ガヤか」



私「うん」



玉「いつの間にそんな話……」



私「ごめん、さっき、聞いたの」



玉「もしかして、一緒に飲み行った？」



私「……なんで怒ってんの？」




急に不機嫌

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