君の嘘、僕の嘘 (ページ13)

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宮「俺、そろそろ帰るよ」

玉「ん」

……ねぇ、だめってなに？

宮「Aちゃん、起こす？」

玉「起きたら、俺送ってくからいいよ」

……なんとなくって、なに？

宮「あ、起きた？」

私「……」

頭の中で、ぐるぐると
玉森さんが言ったワードが駆け巡り

寝てるふりができなくなって
目を開けたら、宮田さんに気づかれた

玉「目、開けたまま、寝てんの？」

私「わっ！」

目をあけてぼーっと考えてたら
突然出てきたドアップの玉森さんの顔

玉「ふははっ、泊まってく？」

私「と、とまっ……！！」

玉「冗談(笑)」

ケラケラ笑って楽しんでる

その冗談、からだに悪い

そんな冗談で、更に私の気持ちは
かき乱されるから

宮「Aちゃん、送ってくよ」

私「近いから、大丈夫だよ？」

宮「だめだめ、こんな時間に女の子が
ひとりで歩いてて、なにかあったら大変。」

たしかに、こんな時間は
ちょっと怖いから、お言葉に甘える

私「お邪魔しました」

玉「うん」

うん、か。

また来てね、とかは、

ないよね、、

宮「じゃ、たま、また明日」

玉「おぅ」

もう、この部屋に来る事はないんだろう

なんて寂しい気持ちのまま

玄関を出ようとした、その時、

玉「あ、待って」

え？

なんで私、腕を掴まれてるの？

心臓が爆発しそうなんだけど……

やっぱり、帰らないでとか？

それとも、もうちょっと居て……とか？

バクバク心臓がうるさい

玉「残ったセロリ持って帰って」

私「……」

玉「臭いから」

私「……」

セロリ……

だよね、そんな事だと思ったけどさ

期待しすぎて

なんか、むかつく。

玉森さんをキッと見上げると

玉「なに、どしたの？(笑)」

キョトンと可愛い顔して見てくる

ほんとにわかってない

私が、死ぬほどドキドキしてる事なんて。

それなら、私が教えたい

好きとか、わかんないなんて、

言わせたくない

玉「うわっ！ちょっ！」

掴まれてた腕を、掴み返し、
引っ張った。

そして、

近づいた綺麗な顔に

キスをした