君の嘘、僕の嘘

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宮「たま〜、先やってるよ？」



玉「うん、いいよ、やってて」




じーっ



……




私「……宮田さん、呼んでますよ？笑」




テレビをつけて、
先にゲームをはじめた宮田さんを
見事に無視したまま、



何故か私の隣りでじーっと
見てる玉森さん




玉「見張ってないと、入れそうだから」



私「見張ってたんだ(笑)」



玉「入れたら怒るからね？」



私「大丈夫、いなくなってからいれます」



玉「うっわー、最悪〜」




じゃ、俺ずっと混ぜてるって
ほんとに鍋の中をひたすら混ぜてる



なんか、勘違いしそう



玉森さんと一緒に作ってるとか、
夢のような時間すぎて




宮「たま〜、俺ひとりで戦えないよ
ちょ、早く来て〜？」




必死な宮田さんの声も知らんぷりな
玉森さん




私「呼んでますよ？笑」



玉「宮田、無理だ
今離れたら、食えないもん入れられる」



宮「えぇぇぇ！」




でも、いれちゃえば こっちのもん



サッと鍋にいれてみた




玉「あー！」



私「美味しくなりました！笑」



玉「マジで？もー！」



私「絶対大丈夫ですから、
味見してみてください」



玉「やだ」



私「はい、あーん」




頑なな、玉森さんにどうしても
食べてほしくて、スプーンに
掬って口の前に差し出した




パクッ



あ、食べた。




玉「ん？ うまいかも、
もう１回」




ちょっと待って！



私、何した？



あーん、とか、何？！？



しかもスプーン受け取らずに、
この人、あーん、したよ？




玉「ねー、待ってんだけど」




待たれても、困る




私「ご自分でどうぞ」




スプーンを渡すと
まじまじと顔を覗きこまれる




玉「どうしたの？顔赤いけど」



私「……別に」



玉「ふーん」




無自覚とか、ほんとたちが悪い





それから、



うまい、うまいって
嫌いなはずのセロリが入った
カレーを




玉「なんか騙された気分」



宮「こんな美味いのはじめて食べたわ、
また作ってー」




ふたりとも、すごい勢いで食べてくれた





それから、宮田さんの話しは
とまらなくて



玉「もー宮田、うるさい」



宮「だってさー」



バラエティ番組での、メンバーの
話しを延々としてた

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