君の嘘、僕の嘘

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玉「雑じゃない？」



私「そんな事ないですよ？」




早く終わらせようとしてるのが
前面に出ちゃってた



そんな私をみて、




玉「なんで、メガネ？」




私から、メガネを外し、
そのメガネで遊び出した




私「見えないから、返して」



玉「やだ」




なんでこんな意地悪ばっかり
するんだろう




玉「うわ、これすごい度キツいじゃん」



私「目、悪いから」



玉「じゃ、今見えてない？
どこまで見えてんの？」



私「……玉森さんしか、見えない」



玉「なにそれ、告白？笑」



私「ばっ！ち、違いますよ！」



玉「あ、今バカって言った」




もう、



なにを言っても、あげあしを
とられそうな気がしてならない




玉「玉ちゃんって呼んだら
返してあげる」



私「玉ちゃん、返して？」



玉「ふふっ、いいね、玉ちゃん呼び。
つけてあげる」




つけてくれるの？




言われるがまま、
玉ちゃんの前に顔を差し出すと



メガネをかけさせてくれ、




そのまま



「おかえしね」って、キスされた





私「……」




な、なにが起きた？




玉「ふふっ、真っ赤」




固まったままの私を笑ってる





私「……なんで？」



玉「だから、おかえしだって」





ガチャ




藤「ん？ごめん、取り込み中？笑」




はいってきた、藤ヶ谷さんを



ドンっと突き飛ばし




藤「いてっ、ちょ、Aちゃん？」




私は、また、
玉ちゃんから、逃げた





……なんで




……ほんとに、なんで？





走って、走って、



ここがどこだか、わからないけど



とにかく、走った





非常階段って書いてあるとこに
飛び込んで




私「はぁ、はぁ……」




座りこむ




私「……おかえしって」




もう、わけわかんない




柚葉とつきあってるくせに、



なんで私にキスするのよ……





……だめなのに



唇に手をあてて、喜んでる自分がいる





ピコン♪


『私のチークも一緒に買ってきてもらえる？』




良かった。マチ姉は、わたしが、買い物に
行ったと思ってるっぽい




買い物して、戻らなきゃ





近くの化粧品売り場に行き、



新色のリップと、マチ姉ご愛用の
チークを買って戻ると、




もうスタジオ撮影が
はじまっていた

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