小さな幸せ 4

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私「今日、平日なのに
結構、混んでるね」



ミ「ほんとだ、珍しい〜、
団体がいるんだね」




いつも、平日は空いてるのにと
思いながら、端っこの空いてる席に
4人で落ち着いた




ヤ「生4つで！」




いつものように、ヤスが注文して、
メニューを広げる




ミ「何にする？」



私「枝豆！」



ア「ねぇよ！！」



ヤ「うわ、アトミーがつっこんだ！笑」



私「つっこんだ！笑」



ア「もう、いいかげんね、つっこまずに
いられない。
ついでに、焼き鳥もないから！」



ミ「あははっ、アトミー、Aの
扱いやっとわかったんだね〜」




みんなで、笑って、
注文をすませる




ヤ「宏光忙しいの？最近」



私「忙しいよ。ドラマ撮ってるから」



ア「こないださー、うちの会社の前で
撮ってたってほんと？ なんか
女の子達が騒いでたけど」



ミ「あー、営業さん達いない時間
だったもんねー、」



ヤ「そういや、自慢されたわ。
アトミーの元カノに」



ア「あー、さら？」



ヤ「そ、なんか、エキストラ
やっちゃったーって」




私だけじゃなくて、みんなに
自慢してたんだ




ミ「みっくん、なんか言ってた？」



私「監督が言い出したって。
ご機嫌とってくれたよ、
肉叩いてたら」



ミ「あははっ、肉にあたってたんだ」



ヤ「でもさ、お前じゃなくて、
良かったじゃん。彼女が映っちゃったら
やばいだろ」




それもそうだ




料理が運ばれてきて、




私「ん、おいしー、これ」



ミ「ほんとだ！今度来た時、また頼もうね」



ヤ「飲みもんねーじゃん、
すいませーん！」




ヤスが店員さんを呼ぼうと
立ち上がると




ヤ「あれ？ あそこ……」



ミ「ん？なに？」




カウンター席を指さしてる




ア「さら？」



ミ「……なんで？」




なんで？



ほんとになんで？





カウンター席には、



さらちゃんと並んで、みっくんがいる




私「……」



ミ「A、なんか聞いてないの？」



私「……聞いてない」





ア「そういえば、……あいつ誕生日だ」




ぽつりと呟いた、アトミーの
言葉で



思い出してしまった



私の誕生日の日



みっくんは、ここで、ケーキを
くれた




私「……帰る」

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