小さな幸せ 4

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北「ここと、ここをずらして
輪ゴムで止めまーす」



私「……」



北「……」



私「できませーん」



北「あんでだよ！笑」



私「……んー、むずかしいよ」



北「まじで？」




工作とか苦手だし




北「幼稚園生には、無理かなぁ」




自分で作った方が絶対楽しいとか言って


割り箸に色をつけて、


これならわかりやすいだろって


試行錯誤して、教えてくれる




かなり真剣に




忙しいくせに、こうゆうとこ
すごいな



手を抜かずに、なんにでも
全力投球





私「でーきーたっ！」



北「よっしゃ！」



私「でも、私ができただけだよ？
幼稚園生には、どうかな」



北「Aができるなら、
幼稚園生も大丈夫だわ」



私「どういう意味？！？」



北「どういう意味だろうね」




隣りから、撃ってやる




北「こら、お顔に向けちゃいけません
って習っただろー」



私「宏光先生には、習ってませーん」



北「てめっ！いてーって言ってんだろうが！」



私「きゃー！！！」




くすぐられ、ゴム鉄砲を取られたり、
取り返したり



大の大人がやる事じゃないけど、



楽しすぎる





……そして、一緒に床に倒れこむと



私の腕を押さえつけ、



急に色気たっぷりな顔で見つめられる





北「特別授業しよっか」



私「……」





な、なに？ 特別授業って



みっくんの顔が近づいてきて



無駄にドキドキするんだけど……





北「目潰れよ」





優しく長いキス




たしかにその授業、魅力的すぎる




でも、




私「……みっくん」



北「ん？」




その、優しく聞いてくれる、ん？
も、大好きなんだけど、




私「……生理だってば」



北「……はぁ、そうでした」





もー早く終われよって、
はじまったばかりなのに
理不尽な事を言いながら
腕を引っ張って起こしてくれる





北「一緒に寝るか！」



私「うん」





一緒にベットに入ると
んって腕を伸ばしてくれるから
喜んで頭をのっける





北「寝れそ？」



私「うん。みっくんは？」



北「俺、寝れなそう」



私「……おやすみ」



北「……おやすみ、笑」





お腹の痛みも忘れ、ぐっすりと
眠りについた





鎮痛剤よりも、



みっくんの方が、効くかもしれない

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