小さな幸せ 4

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私「つーかーれーたー」



二「こっちのセリフだわ(笑)」




何往復したんだろうって
くらい往復して



後は、処分してもらうものだけ
残し、運び終わった




千「あれ？このダンボールは、運ぶやつ？」



私「あ、それは、私が後で……」



二「なに入ってんの？」



私「……気にしないで」




後でこっそり運ぼうと思ってた
玉ちゃんグッズ




千「見して見して〜(笑)」



私「だめ」



二「うわ、あやしい(笑)見せてよ、
下着とか？」



私「違うよ」




ダンボールの蓋を抑える




千「ねー」



私「なに？」



千「なんか、そん中から
音しない？」



私「そんなわけないでしょ」




だって、中身は、玉ちゃんの団扇とか
DVDとかだし




3人で耳をすます




二「ほんとだ、カサカサっていった」



私「え、聞こえなかったよ？」




あ、たまっちも入ってる


ま、まさか、たまっちの人形……動くの？




千「じゃ、俺ら目瞑ってるから
確認しなよ」



私「え、やだ、怖い怖い」



二「何入ってんだよ(笑)」



私「……たまっち」



千「ぶはっ！ 持ってんだ(笑)」



二「やべーじゃん、ぬいぐるみが
動いてんの？」




ニカちゃんの言葉と共に
3人で固まる




二「怖っ、Aちゃん開けてみなよ」



私「えー！やだやだ！」



千「ニカ開けてみて」



二「やだよ、千賀が開けて」




カサカサ



カサカサ




私「うわ！ 聞こえた！」



千「俺も！」




3人、ダンボールから離れ、
遠くから見る




二「やべー」




ニカちゃんは、やべー連発だし



千ちゃんは怯えた目でダンボールを
見つめたまま動かない



どうすんの、これ……




私「……ジャンケン」



二「……まじか」



千「よし、やろう」





「「「 最初はぐー、ジャンケンポン！」」」





二「まじかよー！！！俺ー？！？」




1発で負けたニカちゃんが



恐る恐る近づく




やばい、心臓が


バクバクいってる




なんなの、この緊張感





二「いくぞ？」



私、千「うん」




ばっ！



ニカちゃんが思いきり開けて、



何も言わず、そのまま閉めた




二「……まじで、やばい」

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