小さな幸せ 4

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北「いいって言ってんじゃん。
あれだな、荷物全部持って
こないと」



私「うん、引越し屋さんに
頼むほどはないけど、結構あるよ」




ミカに手伝ってもらうか……




北「だよな。
なんとかする。Aの休みいつ？」



私「日曜日は休みだよ」





……





不動産屋さんで、手続きを終え、



取り壊しまでに荷物は運んでくれれば
いいと、すごく猶予をもらったから



仕事終わりに少しずつ運んだりして、




呑気にむかえた日曜日






ピンポーン♪



急にインターフォンが鳴り、




ドスンっ！



私「いったーっ！ 誰？」



朝っぱらから、ベットから落ちた……





ピンポーン♪




誰か来るとか、聞いてないし、



お客さんなんて来るわけがない




居留守しよう……





ピンポン、ピンポン、ピンポーン♪





連打ですか……




私「……はい」




仕方なく出ると、スコープを
覗く見た事のある顔




「早く開けて〜！！！」




なぜ、ニカちゃん？



みっくんいないのに？




私「あの〜、みっくんいないよ？」



二「知ってるよ！」




じゃあ、何故来た？




「おはよ〜、手伝いに来たよん」




……千賀さんまでいる





なるほど



みっくんが、なんとかするって、



これか





二「あれ？ミツに聞いてない？」



私「なにも」



二「マジかよ、あの野郎(笑)
とりあえず、開けて〜？
誰か来たら困る」



私「あ、どうぞ」




ロックを解除し、
部屋まであがってきてもらう




けども




私「わ！パジャマだよ！」




慌てて、着替えて、



玄関のドアを開けた




二「めっちゃ、寝てたでしょ(笑)」




はい、そりゃあもう



休みだからダラダラする気満々でしたよ




千「可愛いね、ちょんまげ〜」




は！



そうだった！



ちょんまげに、すっぴんじゃん！




アイドル相手に、こんなの酷すぎる




私「顔洗ってきます！」




ふたりをリビングに通し、
洗面所に逃げこむ




そして洗面所でみっくんに電話





プルルルル♪



〃どした？〃




すぐ出るみっくん




私「ニカちゃんと、千賀さんが
来たんだけど！」



〃あれ、言ってなかったっけ？〃



私「聞いてない」



〃ごめんごめん〃

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