小さな幸せ 4

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北「は、マジで？」



私「まじで。堅物なの。
アイドルとか、大っ嫌いだし」




私が玉ちゃんの話を
家でお母さんとしてたら、



こんなチャラチャラしてるやつの
どこがいいのかさっぱりわからん
って言ってたし




北「まじかー！！
そういう事は、先に言ってくれる？」



私「言う暇なかったもん
あ、でもね、動物は好きだよ？」



北「動物？そんな情報いらね〜わ(笑)」



私「ネコスーツ……」



北「着ません」



私「えー」



北「えーじゃないでしょ(笑)」





グビグビッと、ビールを飲みほし、




北「ま、なんとか、がんばりますか」




って笑うみっくん




うちの親に会うとか、想像も
つかないけど、


わたしの為にがんばってくれるとか
嬉しすぎる





私「あ、そうだ！」




買い物袋をガサガサ漁り、




私「ジャーン！」



北「なにそれ(笑)」



私「飾っていい？」




みっくん表紙の雑誌達




北「え、飾るの？雑誌は飾るんじゃなくて
読むもんだろ」



私「大丈夫、2冊ずつ買ってきたから。
これなんかさ、ラスト2冊だったん
だよ、あぶないあぶない」




オタクの醍醐味、1冊は読む
1冊は飾る




北「……好きにして(笑)」




やった！





みっくんが座ってるソファーの前で
テーブルに雑誌を広げて読む





……なにこれ、この角度最高なんだけど



……うわ、これもいい！




写メ、写メ！ 待ち受けにする！



パシャ！




……う〜ん、光が入っちゃうなぁ





私「みっくん！こうやって持ってて！」



北「……」



私「ちがーう！それじゃ、影が！」



北「……」



私「あー、失敗。もう1回」





北「まだ？」



私「まだ」



北「……」




パシャ！




パシャ！





北「てかさ、ここにいんだから、
一緒に撮ればよくね？」



私「へ？」




後ろから、腰に手を回し、
ほっぺをくっつけ、携帯を取り上げると



なんの準備もないまま、パシャっと
撮るみっくん




私「ぬぁぁぁぁ〜！！！」



北「うるさっ(笑)」



私「絶対変な顔してたぁ！」



北「大丈夫だよ、いつもと一緒(笑)
ほら」




撮った写真を一緒に確認したら
あきらかに私、びっくり顔

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