小さな幸せ 4

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北「ほんっとうに
いいんだな？」



私「……いい」



北「……はぁ、勝手にして」





言い捨てて、 席を立つみっくん



その後を追うように、帰ってくさらちゃん





ミ「もう、なにやってんの」



私「だって……」



ミ「だってじゃないでしょ」




ミカに怒られる




ア「ふははっ、そりゃ嫌だったよな、
ふたりでいるとこなんて、見たら」



私「……うん」



ヤ「さっきさ、あいつら帰るとこ
だったんだよ。
たまたま、仕事早く終わったとこに
さらちゃんから連絡あって、
少しだけって約束してここに
来たみたいよ？」



私「……そうなんだ」




ミ「早く帰って、ちゃんと本人から
聞きな？」



私「……うん」





……でも、帰りずらいじゃん、



嫌な態度で怒らせちゃって





ア「送ってくよ、帰ろ？」



私「……うん」





店から出て、アトミーとタクシーに
乗り込んだ



自分で送ってけとか
言ったくせに



ふたりにさせたくなかった
っていう矛盾





ア「Aちゃん、わかりやすい」



私「……」



ア「後悔してんでしょ？
さらの事送ってけって言ったの」



私「うん」



ア「ほんとは、一緒に帰りたかったくせにね」



私「……」





ほんとは……



私が何言っても、みっくんなら
連れてかえってくれるかなって



頭の隅にあった。




ほんとは……



本当にさらちゃんの事送るとは
思ってなかった





ア「北山くんがなんで さらのお願い
聞いたかわかる？」




首を振る



そんなの全然わかんない




私「……可愛いから？」



ア「ばか」



私「……なんか、アトミー、わたしの
扱い酷くなった」



ア「ふははっ、だってほんとに
バカなんだもん」



私「……ひどい」




ア「Aちゃんが大事だからだよ。」



私「え？」



ア「さらがAちゃんと同じ会社だから。
Aちゃんになにかしたら嫌だから、
お願い聞き入れたの。
俺がいうのもなんだけどさ、
あいつ、なんかしそうじゃん？」





たしかに、さらちゃん、怖いかも……



なにするかわかんないっていうか





ア「そんだけ、大事にされてんだよ」





元カレって思わせておけばいいじゃん
とか言ってたのに、



ちゃんと考えてくれてたんだ

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