そして、あなたに……7

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藤「いってっ(笑)」



私「死んじゃうってば！」



藤「ふははっ、暴力はんたーい」




ギューって、抱きしめたまま
笑ってるたいちゃん




私「明日ってなに？」




普通に仕事なんですけど



しかも、私、最後のロケ




藤「さぁ、なんでしょう」



私「教えてよ」



藤「んー、秘密ー(笑)」



私「……」





結局、なんで明日なんだか



教えてもらえないまま





私「……いってきます」



藤「うん、いってらっしゃい」




朝玄関で、笑顔で送り出される




藤「ふっ、めっちゃ不貞腐れてんじゃん(笑)」




それとは反対に、私は
昨日返事を先延ばしにされた事を
根に持っている




私「帰り何時になるかわからないからね！」



藤「そうだね」



私「そうだね？」



藤「あ、そうなの？」




今日のロケの内容は
聞いてない



というか、教えてもらえなかった



だから、当然メンバーの誰がくるかも
知らない




私「たいちゃん、別の仕事だよね？」



藤「ん？そうだね、
最後のロケがんばっておいで？」



私「……うん」




最後は、やっぱり、たいちゃんとが
良かったな




藤「どした？」



私「最後のロケは、
たいちゃんが良かった」




出会った、番組だったから




藤「しょうがないよ(笑)
ん、ほらおいで？」




腕を広げたたいちゃんに
ぎゅってしたら




藤「行ってらっしゃい」




背中をぽんぽんってして
送り出してくれた





……




ロケバスに乗り込む




矢「Aちゃん、おはよ」



私「おはよう〜」



矢「体調は？大丈夫？」



私「うん」




いつも、私の体調を気にしてくれる



矢野くんには、ずっと助けられてた



これが、最後だと思ったら



なんだか、寂しい気持ちになった




矢「ちょっと遠いみたいだから、
寝てていいからね」



私「うん、今日、どこまで行くの？」



矢「軽井沢」



私「え、軽井沢？」




尚更、たいちゃんと一緒が良かった




私の体調を心配して、先延ばしに
なった旅行の場所だったから

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