そして、あなたに……7

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私「玉ちゃん、お願い、
まだたいちゃんに言わないで？」



玉「……ガヤね、
Aちゃんが体調悪いの気づいてる」




……うそ



舞台で忙しくて、あまり顔あわせて
ないのに




玉「俺も、なんか悪い病気か
なんかを隠してると思ってた」



私「……」



玉「だから、正直今、ほっとした。
体調が悪いのは、赤ちゃんが
いるからだってわかって。」



私「……」




玉「Aちゃんが考えちゃうのは、
よくわかるよ。
だって、俺らは、アイドルだから。
Aちゃんはガヤだけじゃなくて、
俺らの事まで考えてくれてるんでしょ？」





そのまんますぎて、



なにも言えない





玉「俺は言えるよ」



私「……？」



玉「Aちゃん、おめでとう」





……2回目



おめでとうって言われたのは。




さっきの、矢野くんと



玉ちゃんで、2回目





じわっと、涙がこみあげる




玉ちゃんのおめでとうは



とても重みがあるように感じるから




まるで、メンバーとして、すべて
受け入れてくれるかのようで





でも、



受け入れてもらうわけには



いかないんだ





私「でもね……」



玉「ひとりで決める事じゃないよ」





コンコンッ




ドアをノックする音がして、
玉ちゃんと顔を見合わす




……たいちゃんだ




玉「Aちゃん、いい？」




首を振る




玉「……」





ガチャ！





藤「あれ、玉？」




言わないでと、目で玉ちゃんに訴えるけど




玉「ガヤ……」




……




……お願い、玉ちゃん言わないで





藤「ん？どした？なんかあった？」




玉「あの……」


私「たいちゃん、リハーサル
終わったの？」




玉ちゃんには、言わせない




藤「終わったよ、時間できたから
Aいるかなって思って」



私「もう少しで終わるとこ
だったの」




玉「ガヤ……」



藤「ん？」



玉「Aちゃんね、」





……やっぱり、



言うんだね……





目を伏せ、覚悟を決める





玉「ずっと、腹壊してるみたい」





あれ？





藤「そうなの？」



私「あ、うん、そう」





玉ちゃん……





玉「お腹あっためておかなきゃ
だめだよ？
じゃ、俺行くわ(笑)」

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