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私「……泣いてない」



藤「いやいやいや(笑)」




親指で私の涙を拭いながら
顔を覗きこんでくる




藤「なんかあった?」




首を振る




藤「わかった、じゃあ言いたくなる
まで待ってる」




なにもないって言ってるのに、
どうしてなにかあるって思うの?




キョトンとたいちゃんを見ると




藤「ふっ、わかるよ、
Aがいつもと違う事くらい。
なにかは言ってくれなきゃ
わかんないけど」




私「……」




藤「はい、おいで」




たいちゃんの膝に跨って
座らせられ、



たいちゃんの胸に顔を埋めると



背中をポンポンとリズムよく
叩かれる




そうされたら、全部言ってしまいたくなる





でも、だめ



わかってるの



たいちゃんが、どうするかなんて




私が、今、言ったら



たいちゃんは、絶対にすぐに家族に
なるって言う



責任とって結婚するって言う




わかってるから、



そうさせちゃいけないの





私「たいちゃん」



藤「ん?」



私「お風呂はいってくる」



藤「ん、行っといで」





〜♪♪ 〜♪♪♪



私がリビングを出ようとしたら



たいちゃんの携帯が鳴った





……りんごちゃんじゃないよね?




気になって、たいちゃんを見ると




藤「おぅ、玉、どした?」




どうやら、玉ちゃんかららしく
話し出したのを確認し、



ほっとして、お風呂にはいった





湯船の中で



お腹を触ったら、不思議な感覚




ここに、赤ちゃんがいる……




たいちゃんと、わたしの。




大丈夫、この子がいれば




大丈夫、寂しくない




大丈夫、たいちゃんがいなくても











藤「ちゃんと温まった?」



私「うん」



藤「ドライヤーしてあげるから
ここ座って?」



私「うん」



藤「こっち向きかよ(笑)」




たいちゃんの方を向いて
座ったら、笑いながら、やりにくそうに
乾かしてくれる




私「たいちゃん?」



藤「んー?」



私「大好きだよ」




後何回言えるかな、大好きって。




藤「ふふっ、知ってるよ
はい、おっけー、終わり。」




ドライヤーを置くと、
あぐらをかいたまま、愛しそうな顔で
腕を広げるから




迷いなく飛びこむんだ



たいちゃんの胸に

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琉衣(プロフ) - はい!また太ちゃんメインの作品が読みたいです! (2021年12月7日 22時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
なみすけ(プロフ) - 琉衣さん» なんと!!!こちらまで!笑本当にありがとうございます!似たような話ばかりですがこちらも気に入ってもらえてたら嬉しいです! (2021年12月7日 22時) (レス) @page40 id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンバンハ!こちらの作品も最初から最後まで読ませて頂きました!感涙しました( o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅ ) (2021年12月7日 21時) (レス) @page41 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
なみすけ(プロフ) - ぽむさん» はやっ、笑。読んでいただきありがとうございました。感想までいただけて嬉しいです! (2021年1月27日 15時) (レス) id: b5d2006bdb (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - もう!すごいよかったです!読み終わっちゃいました(笑)素敵なお話でした! (2021年1月27日 10時) (レス) id: 903b713e9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なみすけ | 作成日時:2019年11月8日 15時

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