小さな幸せ 3

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北「すぐ引っ越すの無理っしょ
これじゃ、寝室使えないし」



私「引っ越すまで泊めてくれる
って事？」



北「Aが嫌じゃなきゃね」



私「ほんとにいいの？」



北「あたりまえだろ、やだったら言わねーし」



私「うれしー！！！」




みっくんに抱きつくと、笑ってる




北「しばらく泊まれるように、支度してよ」



私「うん」




さっきまで、最悪だって思ってたけど、
急にテンションがあがった



みっくんちに、連泊……



嬉しすぎる




すぐに取りにこれる距離だから、
ひとまず鞄に詰め込めるだけ、
着替えを詰めこむ




北「行くぞ〜」




でっかい鞄を持ってくれ、アパートの
目の前に停めてくれてた車に乗りこむ




私「この距離、車って距離じゃないよね(笑)」



北「ばぁか、少しでも濡れないように
と思ったんだよ」



私「そっか、やっさし〜！」



北「バカにしてんだろー」



私「してないよ(笑)」




頭をぐっちゃぐちゃされながら、




北「着いた(笑)」



私「はやっ！(笑)」




笑いあった



みっくんといると、なんでも楽しい




北「はい、番号おして？」



私「いち、にー、ぜ……」




バシッ！




私「いったっ！」



北「だから、口に出すなよ(笑)」




後ろから、叩かれる






私「おじゃましまーす」



北「違うでしょ？」



私「ん？ ……おじゃまいたします」



北「誰が丁寧に言えって言ったよ」



私「……あ！ ただいま？」



北「せいかーい、おかえり、A」




ギュン



なにこれ、



こんな、ささいな事が
いちいち嬉しくて、これからの
生活が楽しみで仕方ない




私「ねー、これから私もみっくんに
おかえりーってできるの？」



北「してよ」



私「する！ 今すぐしたい、ちょっとどっか
行ってきて？」



北「やだよ、この台風の中どこも
行きたくねーわ！(笑)」




言いながら、玄関の棚をゴソゴソ
してるみっくん




私「なんか探してる？」



北「んーどこだっけかなぁ、
A、先風呂入っちゃっていいよ」



私「一緒に探すよ？」



北「いい、いい、大丈夫」




なんか、拒否られた気分

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