小さな幸せ 3

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笑って、ミカの話聞いてるだけで、
全く危機感はないらしい



なんか、私だけ気にしてるみたいで



すっごいモヤモヤ感





北「この辺？」



ミ「あ、はい、
ありがとうございました〜、
じゃあね、A」



私「うん、また明日ね」




ミカが車から降りてって、



ふたりきりの車内、



全然モヤモヤが消えないで、




私「……」




黙りこんでる私に




北「少しドライブしよっか」




後ろを向いて、
ニコニコと提案してくる



ドライブなんて、素敵な響に
ちょっと騙されそうになったけど



正直、そんな気分じゃない




北「ん？ 疲れちゃった？」




首を振る




北「なんだよ(笑)」



私「……」




何をどう伝えたいのかも
わからないし




北「A？ 前おいで？」




そんな優しい言い方……



言うこと聞いちゃうし




バタン！


バタン！




無言で乗りこんだら




北「やっと来た(笑)」




って、笑いながら



なんとなく、膝の上で握りしめてた私の拳を



みっくんの手が優しく包んだ




北「どした？」



私「……」



北「言わなきゃわかんないよ」



私「……」




私の手を、みっくんの親指が
撫でると



じわじわと、私の気持ちまで
なでられてるみたいで



やっと思ってた事を口にした




私「……さらちゃんと先に会ってたら……」



北「ん？」



私「好きになってた？」



北「は？」




みっくんのくりくりの目が
一瞬見開いたと思ったら、




くしゃくしゃの笑顔に変わって




北「そんな事気にしてたの？」




って、私の手を撫でてた指が
ほっぺに移動してきた




私「だって……私はみっくんのタイプじゃない」




北「はー？なにそれ(笑)誰が言った？」




私「さらちゃんが、みっくんが好きなタイプは
胸が大きくて家庭的な子だって。
……わたし、どっちもあてはまらない」




北「ふははっ、」




今度は爆笑しだした




私「なんで笑うの？」




本気で落ちこんでるのに！




ほっぺを膨らまして、ジトって
睨みつけたら




みっくんの両手で顔を包まれ




北「怒んないの」




って、おでこをくっつけられ、
甘い顔で見つめてくる




なにこれ



そんな顔されたら、ドキドキしちゃうじゃん

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