そして、あなたに……4

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私はひとり、
ジュースを買いに行く





ガタンっ、




私「いち、にー、さん、ごー……
あれ？後何本だ？」




バタバタっ



わたしの後ろを通りすぎる
たいちゃんのマネージャーさん



なんか急いでるのかな



そりゃあそうか、たいちゃんが
忙しいなら、マネージャーさんも
忙しいか





ジュースを沢山抱えて
控え室に戻ったドアの前




ん？



練習終わったのか？



めちゃめちゃ、静かだけど、



ドアの向こうで話声だけが響いてる




二「なんだよ、これ」



北「出ちゃうもんは、しょうがないな」



横「まぁ、よくあるじゃん、
ドラマの宣伝の為だろ」




なんの話？




「暫く落ち着くまでは、ホテルに
いてもらいますよ、マスコミが
騒ぐでしょうから」




ガチャ！




出てきたマネージャーさんと
ぶつかりそうになる




「あ、すみません」



私「いえ」




マネージャーさんと入れ替わりに
控え室に入る




誰も私には気づかず
固まって話しをしてる




なんか知らないけど、緊迫とした空気




二「ガヤ、彼女んち行ったの？」




……彼女の家？




玉「これってさ、あの日だよね？」



藤「……そう」



宮「え、うちに迎えに来た日？
打ち上げって言ってた時って事？」



玉「なんで？Aちゃん待ってたのに」




わたし？



……打ち上げの日？



なんの話してるの？




みんなが覗きこんでる
1枚の紙を後ろから覗きこむ





ボトボトボトボト




わたしの腕から、ペットボトルが
滑り落ちる






わたしが目にしたものは、




たいちゃんが智恵理さんと一緒に
タクシーから降りてる写真と



一緒にマンションに入って行く
ところをスクープされた写真



もうひとつは、先日のテレビ番組の
あのケーキカットのような写真




そして大きく、


『藤ヶ谷太輔、恋のトライアングル』


なんて面白おかしく書いてある





なにこれ……


頭が真っ白になる


意味がよくわからないけど、


きっと週刊誌にでものるんだろう





玉「Aちゃん」



ペットボトルの音に気づいた
玉ちゃんが振り返ると



玉ちゃんの声に他のメンバーも
バッ！っと振り向く

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