そして、あなたに……4

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私「うん(笑)」




言わなくても、
ちゃんとわかってる



暗黙のルールだと思う




……




だから、こんなところで





チュッ！


わたしの頬を両手で包んで
チューするたいちゃん




チューはダメだって……




私「……だめじゃん(笑)」



藤「だよね(笑)早く帰ろ」



私「うん」




ふたりで笑いながら
早歩きで帰る





藤「なんか届いてるよ？」



私宛の郵便物



私「あ！届いた〜！」



中身を取り出して見せる



私「じゃーん！！！」



藤「え、なにそれ、入ったの？(笑)」




取り出したのは、ファンクラブの
会員証




私「だって、ライブ行きたいもん」



藤「わざわざ入らなくても、招待するのに。
他のスタッフさん達も」



私「違うの、スタッフとして行くんじゃなくて
ファンとして行きたいの」



藤「……なにそれ、まじ撃ち抜かれたん
ですけど」




玄関で、腕をひっぱられ、
あっという間にたいちゃんの腕の中




私もギューッとたいちゃんの
腰に腕を回してくっつく




私「当たるかなぁ、チケット」



藤「どうかな(笑)」



私「外れたら、グレてやる」



藤「いい子にしてたら、当たるよ」



私「よし！じゃ、大丈夫だ！」



藤「ははっ、なにその自信」




笑いあって、リビングに移動する




私「じゃーん！」




ソファーに座って、携帯の画面を
見せる




藤「今度は、なに？(笑)」




隣りに座ってきて、私の携帯を
取り上げるたいちゃん



一緒に覗きこむ




藤「あははっ、登録したの？」




そこには、たいちゃん達の
ブログが掲載されているページ




私「うん！ たいちゃん、絵下手くそだね(笑)」



藤「そんな事ないでしょ」



私「トシ君もやばいけど、
たいちゃん、もっとやばいよ」



藤「ふははっ、ぶっとばす！」




わたしにヘッドロックして
そのままソファーに押し倒す




私「キャー！！！(笑)」




両手を抑えつけて、急に見つめて
くるから、ドキっと心臓がはねて
黙りこんでしまう




……




藤「やっと大人しくなった」




そりゃあ、そんな色気急に出されたらね




藤「もっと、つけていい？」




私の首についたキスマークを
なぞるたいちゃんの手

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