そして、あなたに……4

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わたしが、キスマーク
つけた意味ないじゃん！




ドラマの撮影じゃなかったのか




くっそ〜！




佐「片桐、これ配って」



私「……はい」




ひとりひとりに資料を配っていく




北「サンキュー」


横「ありがと」


千「Aちゃん、ありがと、
髪下ろしてんの珍しいね」




普段、仕事の時は、邪魔だから
大抵結んでる



でも今日は、キスマークを
隠す為に下ろしていた




私「うん、気分転換(笑)」



二「へ〜」




ニヤニヤしてる二階堂さん



この人、変な感は鋭いからな




私「黙ってて」



二「まだなんも言ってない(笑)」



玉「あ、なんだ虫刺され？」



私「うぇ？……うん、見えた？」



二「あ、……」


慌てて手で二階堂さんの口を塞ぐ



二「んーー！……ぶはっ、死ぬかと思った(笑)」




藤「くくっ」




笑った？



笑ったでしょ！




私「藤ヶ谷さん？」



藤「はい？(笑)」



私「今日、打ち合わせあるの知ってました？」



藤「知ってたよ？」




やっぱり！




藤「意味なかったね(笑)」



千「なんの話？」



私「なんでもありません！」



藤「ドラマの撮影で、ラブシーンが
あると思ってた彼女がここに
キスマークをつけたって話？(笑)」



自分の胸を親指で指す




私「ちょ！！ 何言ってんですか！」





ぶほっ！



お茶を噴き出す北山さん




宮「うわ！キタミツ、何すんだよー！(笑)」



千「あはははっ、可愛い彼女だね〜」



藤「でしょ？(笑)」



二「なるほど、で、逆につけられちゃったんだ！」



私「うっ！！！」





みんなで、わちゃわちゃ話してると




バコッ！



私「いったっ！！！」




後ろから佐藤さんに書類で
叩かれる




佐「ほら、何騒いでんだ？」



私「……なんでもありません」



佐「じゃ、始めるぞー」




なんか、みんなニヤニヤしたまま
打ち合わせが始まる




番組がゴールデンタイムに
進出するにあたり、入念な打ち合わせ




やりたい企画を出し合って
あーだこーだ、意見が飛び交う




二「俺、また釣りやりたいなぁ、
船乗りたい」



私「運転は勘弁してくださいね」

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