そして、あなたに……

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あ「藤ヶ谷さん、ひどーい！」



目の前のお酒をぐぃぐぃ
飲み出すあみちゃん



ひどいと言いながら
藤ヶ谷さんの腕に絡みついてる



わたしなんか、ちょっと触れた
だけで心臓とまるかと思ったのに……




渡された携帯を見ると
めちゃめちゃ可愛いワンコ




私「うわ！めちゃめちゃ可愛い
じゃないですか！」



藤「でしょ？うちのベルちゃん、
ティンカーベルっていうの」



私「ティンカーベル……」




名前のつけ方が、なんと
素晴らしい



わたしと全然違う(笑)




北「うちの子も見る？」



私「北山さんも飼ってるんですか？」



北「うん、ポッキー」




こちらも素晴らしいネーミングセンス(笑)





結局、みんな飼ってるって話しで
盛り上がり



食べまくって、喋りまくって
楽しい時間を過ごした



こんな人達とお友達になれるなんて、
トシ君と同級生じゃなかったら
ありえなかったんだろうな




北「もう、こんな時間じゃん
あみちゃん、大丈夫か？」



みんな帰り支度を
しながら、腰をあげる



あの後も、飲みまくって
酔って藤ヶ谷さんに絡みまくって
潰れてしまったあみちゃん




私「わたし、送ってくんで、大丈夫です」



あ「帰りたくなーい……」



私「もう、こんな時間だから(笑)」



藤「片桐さんは大丈夫？
顔赤いけど、結構飲んでたよね？」



私「はい、大丈夫です
連れて帰らなきゃと思ってたから、っとっと」




言いながら、ふらつく私




藤「あぶねっ(笑)」




腕を掴まれる



なにこれ……



掴まれた腕が、熱いんだけど




私「……すみません」




なんだか自分の腕じゃないみたいな感覚




藤「携帯かして？」



私「え？なんで？」



藤「いいから」




言われるがまま、携帯を渡す



なにか打ち込んでる藤ヶ谷さん




私「……？」



藤「家に着いたら、ここにかけて？」




ここにかけて？



画面を見て固まる私




私「えっ！これって……」

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