そして、あなたに……

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千「あみちゃんは、彼氏いるの？」



あ「いませんよ〜(笑)
わたしは、藤ヶ谷さんがタイプです！」



目の前の猛烈アピールに、
苦笑いの藤ヶ谷さん



でも、わたしには、羨ましい



そんなふうに好きなものを
好きって言えるあみちゃんが……




あ「あ、Aさんは、いますよ！」



私「え！」




何を言い出した？



いませんけど？




あ「隠さなくてもいいですよ？」



二「Aちゃんは、いるんだ？
どんな人？」



私「いないけど(笑)」



あ「えー、こないだだって、ケンが
いるから、帰らなきゃって」



私「あー！ケンね(笑)」



北「ケン君？友達？」



私「犬(笑)」




そう、わたしは、犬を飼っている




あ「えー！犬だったんですか？」



横「犬飼ってんだ？なに犬？」



私「トイプードル」



藤「俺と一緒だね、
もしかしてさ、ケンって
犬って意味？(笑)」



二「そんな名前のつけかたする訳
ないでしょ(笑)」



私「……そうだけど(笑)」



藤「ぶはっ！」




なんだか、ツボにはまってしまった
らしい藤ヶ谷さん



お腹を抱えて笑ってる



なんかこの人、イメージと違う



そんなに笑わない人かと思った……




宮「Aちゃん、全然変わってないね！(笑)」




どういう意味だ？




宮「適当すぎる(笑)」




そういう事か！




藤「写メとかないの？」



私「ありますよ？見ます？
わたしの可愛いケン君」



藤「見せて？」




わたしの携帯を差し出す



渡した時に、少し触れた手に
ドキっと心臓がはねる



なにこれ……



わたし、そんなに免疫ないかな……




藤「めちゃめちゃ、可愛い」



私「え？」



藤「ん？」



私「……あ〜、ケンね(笑)」




やばっ、勘違いするとこだった……




藤「一緒に写ってる子も可愛いよ(笑)」



私「ぅえっ！」




玉「あははっ、Aちゃん
真っ赤になっちゃったじゃん」



私「……からかわないでください
慣れてないんで！(笑)」




こんな人に可愛いとか言われたら
こうなるでしょ……




藤「これ、うちの子」




私に携帯を差し出す藤ヶ谷さん




……あなたさっき、



携帯忘れたって(笑)




あ「あ！携帯持ってるじゃないですか！」




藤「あ(笑)」

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