そして、あなたに……

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抱っこされ、運ばれる



おんぶでさえ、あんなに
恥ずかしかったのに



前からの抱っこは、もっと恥ずかしい




私「……重い」



藤「いや、それこっちのセリフ(笑)」




ベットに到着




藤「よっこらしょ！」




そうだよね、重いから荷物下ろす時
みたいな声出ちゃうよね




私「ふふっ」



藤「なに笑ってんだよ」



私「テレビと違う(笑)おっさんみたいだった」




緊張がとけた途端に





頭を支えられながら、押し倒され、
あっという間に、わたしの上にたいちゃん



思いっきり、見つめられて
心臓がはねる




こんな状況は、久々すぎて
どうしたらいいか、わからない



じーっとたいちゃんを見つめたまま
固まる




藤「ふふっ、目、瞑ってよ」



私「待って、」



藤「待たない」




さっきまでとは全然違う色気たっぷりの
視線に耐えられなくなって



目を閉じると、優しいキスが
ふってくる




……キスって、こんな気持ちよかったっけ……




優しいキスが、だんだんと
深いものにかわっていく




少し空いた隙間に舌が潜りこむと
漏れる吐息




私「……ﾝｯ」




キスだけで、頭がおかしくなりそう




たいちゃんのキスが、
口から耳、首筋、鎖骨……どんどんおりてきて



わたしの頭をなでていた手が
膨らみに触れると



ビクっと心臓がはねる




私「ぃやっ……」




たいちゃんの動きが止まって
顔をのぞき込まれる




藤「ごめん、……やだ？」



私「ちがうっ」



藤「涙目(笑)」



私「久々すぎて、おかしくなりそう」



藤「やめる？」




ブンブン首を振る



やめてほしくない……



だって、たいちゃんに、抱かれたい



ちゃんと、自分が彼女だって、
自信をもちたい




でも……ちょっと怖いかも




私「……上手にできない」



藤「ん？上手？(笑)」



私「だって……慣れてるでしょ？」



藤「慣れてないよ(笑)触ってみ？」




わたしの手を、たいちゃんの胸に
持っていかれる




鼓動が早い




私「ドキドキしてる(笑)」



藤「でしょ？俺だってバクバクよ？(笑)」




見つめられる




藤「いい？」




頷く

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