そして、あなたに……

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藤「A、明日早い？」




早いって言ったら帰っちゃいそう
だしなぁ




私「はやい…くない」



藤「なんて言った？(笑)」



私「はや…いくない」



藤「なにそれ(笑)」



私「言いたくない」



藤「は？ 教えてよ(笑)」



私「藤ヶ谷さんは？」



藤「……」




……あれ？



わたしが教えないから、教えてくれないの？




藤「……あのさ、俺、彼氏だよね？」



私「う？」



藤「う？じゃなくて(笑)
呼び方変えない？名前知ってるよね？」



私「藤ヶ谷太輔」



藤「フルネームかい！(笑)で？」



私「太輔……くん」



藤「なんか距離感じる、くん いらない」



私「太輔……さん」



藤「返事しないから」



私「たい……さん？」



藤「ふざけてんの？魚みたいで嫌なんだけど」



私「うー！！」



藤「唸らない」



私「わかった！たいぴーか！
みんな呼んでる」



藤「やだ」




やだって……




もう考えるの疲れた




コテッと藤ヶ谷さんの胸に
頭を押しつける




藤「こら、寝るな(笑)」



私「もうわかんない……たいちゃん？」



藤「呼んでみて？」



私「たいちゃん」



藤「よし、合格(笑)で、明日は早いの？」



私「教えない」



藤「なんでだよ(笑)」




ギューッと抱きしめて、
ユラユラ揺れるたいちゃん




私「帰っちゃうから」



藤「ん？」




動きがとまった




藤「早いって言ったら、帰ると思って
言わないの？」




顔を覗きこんで聞いてくる




私「うん」



藤「……なにそれ、めちゃめちゃ可愛いんだけど」




めっちゃ、見られてるから



そーっと、チューしてみる……




藤「……何時？」




え、帰ろうとしてる？



だいぶ勇気出したんだけど




私「12時すぎたとこ……」



藤「今じゃなくて、明日」



私「5時にうち出る」



藤「マジで早いじゃん(笑)」




わたしの勇気出したチューは、無視ですか……




藤「泊まっていい？」



私「え？」



藤「連れて帰ろうと思ったけど、
Aパジャマだし(笑)」



私「まだ一緒にいれるの？」



藤「いたいの、Aと、
風呂借りていい？」



私「あ、うん、」

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