そして、あなたに……

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藤「あははっ、おまえが
返事すんなよ〜」




ケンを抱き上げて、
膝に乗せる藤ヶ谷さん



嬉しそうに
藤ヶ谷さんの手をぺろぺろ舐めて
撫でられてる




……わたしも……その手に撫でられたい……




思った瞬間


わたしのほっぺに、その手が触れる




藤「A、返事は？」




ドキッ！



よ、呼びすて……




私「か、彼女になりたいです」



藤「よくできました(笑)」




本日、3回目の



キスをされた




彼氏とか……久々すぎて
どうしたらいいのか、わからない



しかも、こんな人……



手が届く人じゃないって
思ってた





藤「じゃ、今日は帰るわ」




……もう帰っちゃうんだ……



そう思ったら、急に寂しくなる




藤「そんな、寂しそうな顔しないでよ？(笑)
ごめんね、明日早いんだ、うち来る？」




いやいやいや、無理です……



行きたいけど、尚更どうしていいか
わかんないし




私「……今度でいい」



藤「わかった、楽しみにしとく、
罰ゲーム終わってないしね(笑)」



私「罰ゲームじゃなくて、普通に
行きたい」



藤「ふふっ、やべーな、めっちゃ可愛い、
そうだね、いつでもおいで？」



私「うん」




なんか、企んでる顔してる気が
するのは、



気のせい？




藤「あれ、着てきてね(笑)」




藤ヶ谷さんが指差す方向を見ると、




私「あー！！見てるじゃん！！」




わたしの下着が干してあった




藤「ふふっ、いいじゃん、彼氏だし」



私「かれしっ！！」




すごい、いい響き




藤「ははっ、すぐそういう反応する(笑)
ほんと、こどもみたい」




どうせ、おこちゃまだよ……




頭をクシャクシャっと撫でて
帰っていった





帰った後、……なんか夢から覚めた気分




私「これ、現実かなぁ」



「ワン！」



私「そうだよね」



「ワン！」



私「ケン〜！どうしよ、チューしちゃった！
3回も！」



「ワン！」



私「ケンも藤ヶ谷さん好きでしょ？」



「ワン！」



私「わたしも〜、やば、かっこよかったね〜」





ケンとわかちあって、幸せな眠りにつく

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