そして、あなたに……

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藤「落ち着こうか？(笑)」



私「お、落ち着いてるっ！」




苦笑いの藤ヶ谷さん



その苦笑いも、かっこいい、



だめだ、重症かも……




佐「あ、藤ヶ谷くん、そいつほっといて
大丈夫だから(笑)」



あ「なんなら、わたしの隣りに
避難してください！」




危険物扱い




藤「ふふっ、大丈夫です、
身の危険を感じたら、逃げますから」




佐「ごめんね、なんも食わさないで
飲ましちゃったから、酒まわっちゃうの
早かったみたい」




藤「なるほど(笑)」




にや〜




藤「……大丈夫？笑ってるけど」



私「うん、わらってない」



藤「……(笑)なんか、食べようね」



私「おにくっ！」



藤「はいはい、何がいい？」




メニューを広げて見せてくれる




やさしっ！！




これ、いまじゃない？




可愛いとこみせんの、今でしょ！





お酒のせいで、完全におかしく
なってるわたしの思考回路




女子が頼みそうなもの……



そして、上品なもの……




私「これ！」



藤「え、これ？(笑)全然、肉じゃないよ？
デザートは、後でね」




いちごパフェを却下される




私「じゃあ、これ！」



藤「枝豆かよ(笑)オヤジじゃん」




ガーン！



お、おやじ……




藤「もういいや、適当に頼むよ？
肉系ね」




わたしの女子力どこいった？





みんな、今度の新しい企画とか
考えて、盛り上がってる中



何故かテーブルの下で
繋がれてる手が気になって気になって



テーブルの下の藤ヶ谷さんの手を
じーっと見てる




あ「わたしも、10万円チーム
入りたかったなぁ、Aさん、
代わりません？」



私「手が使えません！」



あ「え、なんの話ししてるんですか？(笑)」



私「あ、いや、こっちのはなし？」



佐「全然話し聞いてないな(笑)
お前そろそろ帰るか？」




ぎゅっ！



ん？なんだ？




藤「宮、明日早いから、俺達も
そろそろ帰ろうか？」



宮「あ、そうだね、じゃ、俺達もお先に
帰りまーす」




ぎゅっ！



な、なに？




藤「Aちゃん、ケン待ってんじゃないの？」




帰るって言えって事か？

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