そして、あなたに……

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私「もう、痛くなくなってきた」




さっきまでのズキズキした
痛みがやわらいでる




藤「ほんと？」



私「うん、歩ける」




しゃがんで、おろしてくれる



なんか、離れちゃって寂しいけど
これ以上、迷惑かけれない




藤「もう少しで、着くよ、
松茸のポイント場所」



私「やった！食べたい！」



藤「そんな楽しみ？(笑)」



私「なんの為にここまでがんばって
来たと思ってるの？
松茸の為だから！」



藤「自分の足で来てねーし」



私「うっ！……たしかに(笑)」




手を私に向けて待ってる藤ヶ谷さん



え、繋ぐの？




藤「はやく」



私「いや、でも……」



藤「A」




ドキッ！



よ、呼び捨てした！



な、なんで？




藤「はーやーく」




藤ヶ谷さんに、吸いこまれるように
手をのばすと



私の手を握って、歩き出す



繋がれた手が、熱い




藤「決まった！」



私「え、なにが？」



藤「罰ゲーム(笑)」



私「ぅえ！！！」



健在だったとは……



藤「うちでご飯作って？」



私「う、うちでって、藤ヶ谷さんち？」



藤「そう」



私「むりむりむりむり！」




男の人のうちなんて、ほぼ
あがった事ないし！




藤「拒否権はありません(笑)」




罰ゲームなら、仕方ないのか？




藤「嫌ならいいけど」



私「嫌じゃないけど……いいの？
家とかあがっても」



藤「いいから言ってんでしょ」



私「不味くても、文句言わない？」



藤「言わないよ(笑)」




なんか、このシチュエーション……



普通の子なら絶対勘違いするよね





宮「あ、やっと来た〜！」



二「Aちゃんいなくなるから、
焦ったわ〜」




もうすでに、松茸ポイントで
撮影がはじまってて、




私「いっぱい採れてる〜！
食べた〜い！」




みんなで、美味しく食べた後
下山




藤「足は？痛くない？」



私「少しだけ、でも大丈夫！
松茸食べれたから！」



藤「松茸は、薬ではありません(笑)」



私「違うか〜(笑)」



藤「ははっ、なにそれ(笑)」




笑い合ってると、




宮「な、なんかさ、Aちゃんと
ガヤさん、めっちゃ仲良くなってない？」



二「俺も思った！」




怪しんでるふたり

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