Stand by me 〜after story〜4

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「この曲好き」


「俺も」


「ただいま」


「おかえり、A」




そんな、やりとりが頭に蘇る




北「曲変えるかって言っても、
Aが好きな曲だからって、
変えようとしないんだよ」




私「……うっ、……くっ……」




……太輔




北「教えろよ、想いあってるくせに
どうしても離れなきゃならない理由が
あんなら、言ってやれよ」




私「……」




北「言えよ……」




私「……みっくんは、……こども欲しい？」



北「こども？」



私「答えて」



北「まぁ、いつかはね」



私「じゃあ、結婚した人が
産めなかったら？
欲しいのに産めなかったら、結婚した事
後悔しない？」




北「……その時は、その時だろ」




私「他の人と結婚すれば、できるんだよ
幸せな家庭を築けるの、
先にわかってたら、結婚なんかしないでしょ」




北「A、おまえ……それが理由か？」




勘のいい、みっくんは
わかるよね




頷く




北「おまえバカか？」




また言われた……



あのタッキーにさえ言われた……




私「みっくんには、わからないよ」




北「わかんねーよ！そんな理由で
別れようとするAの気持ちなんか
わかんねぇよ！
でもな、藤ヶ谷の気持ちは嫌ってほど
わかるんだよ、
あいつは、こどもが欲しいから結婚するって
決めたんじゃねーよ、おまえといたいから
だろうが！」




……わかってる




そんなの、よくわかってる




太輔が、どれほど大事に想ってくれてたのか
なんて、嫌ってほどわかってる




でも、わたしはショックだった




太輔とのあかちゃんができないって
事実が、すごいショックだった




同じ思いを太輔にさせたくないの





北「A、もしおまえじゃなくて、
藤ヶ谷の方にこどもができない原因が
あったとしたら？
嫌いになれんのか？
一緒にいたいと思わないのか？」





……考えた事なかった





私「……わたしは太輔以外の人の子なんて
いらない、できないなら、それでいい」




……この先も太輔がいてくれれば




それでいい




後悔なんて、絶対しない




……

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