Stand by me 〜after story〜4

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朝、太輔の腕の中から
そっと抜け出す




……全然眠れなかった




朝がこなければいいって、




太輔の腕の中に、ずっとずっといたい
って何度も何度も思った




藤「A、おはよ、
先に起きてるって珍しいね(笑)」




いつもなら、太輔に抱きついて
おはようのチューをしまくるのに



リビングのソファーでおとなしく
してる私に不思議そうな太輔




私「今日は、後藤さんが迎えにくる」



藤「そうなの？」



私「うん、太輔……したく終わったら、
話しがあるの」



藤「なに？大事な話し？」



私「うん」



藤「わかった、ちょっと待ってて」





支度を終えた太輔が
わたしの隣りに座る




藤「いいよ、なに？」



私「……」




……言い出せない




だって、言いたくない……




でも、言わなくちゃいけない




そっと、指輪を外す




藤「なにしてんだよ」




途端に太輔の顔色が変わった




私「結婚…………できない」



藤「は？なに言ってんの？」



私「……ごめんなさい」



藤「はぁ…………理由は？
俺が納得できるように言って」



私「……したくなくなったの」



藤「A、そんな嘘通じると思ってる？
どんだけ一緒にいると思ってんの？
おまえが、なんか隠してんのだって
気づいてんだよ、なにを隠してんだよ」



私「隠してない、なにも隠してない、
好きじゃなくなったの、それだけ」



藤「嘘つくなよ！」



私「嘘じゃない、
マネージャーも、……辞めたの」



藤「は？なんなの？まじで」




ものすごく、怒ってる



当然だよね




私「ごめんね、太輔」



藤「……」



私「……別れてください」




……




……




すごい沈黙が流れる




藤「……ぜんっぜん、納得できねぇ」




そりゃあ、そうだよね……



こんな急に



でも、




私「わたしの気持ちは、変わらないから」




言いきる



こうでもしなきゃ、……終わらない




藤「こんな時は、泣かないんだな、
俺が泣きそうだよ」




涙を堪える



泣いたら、卑怯だって思うから





〜♪♪♪ 〜♪♪



藤「はい、……今いきます」




後藤さん、着いたんだ

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