Stand by me 〜after story〜4

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〃もしもし？(笑)〃




……なんか、その優しい声でもう
涙がでそうなんだけど




久々に聴いた声





あれ？でも、



これわたしってわかってんのかな……




私「……Aです」




名乗ってみる




〃わかるよ(笑)ちょっと待って？
外出るから〃




周りでメンバーの声がする



みんなでご飯とか行ってるんだよね




私「あ、いいよ、じゃあね！」




まだ心の準備できてないし……




〃ばか、切るなよ？〃




ガサゴソと移動してる音がするのを
聞きながら、



電話ででも繋がってる事を
喜んでる自分がいる




重症かも……




結局、何を話すか整理がつかないまま




〃おまたせ〃




また聴こえてきた太輔の声に、
ドキドキしてる自分



やっぱり重症……




私「……」




〃A？〃




……名前を呼ばれただけで、こんなに
キュンとするもの？




どんだけ、好きなんだよ……




私「だいすき」




もう、これしか出てこない、わたしの口




〃ぶはっ(笑)〃




また爆笑してる太輔




私「……なんで笑うの？」




〃いや、嬉しいんだけどさ、俺達
別れたんじゃなかった？(笑)〃




私「……そうだけど……」




〃……A、ちゃんと顔見て話したい〃




キュンと胸がなる




私「うん」




〃大阪から帰ったら、すぐ行くから〃




私「うん」




その約束だけで、胸がいっぱい




〃A、もう１回聞かせて？
笑わないから〃




私「……だいすき」




〃ぶはっ(笑)〃




私「……笑ってるじゃん」




〃ふははっ、ごめん、ごめん(笑)〃




私「もういい(笑)」




太輔が楽しそうに笑うから
つられて笑ってしまう




〃これで、がんばれるわ、2日間〃




私「うん、がんばって」




〃じゃ、みんな待ってるから切るよ？〃




私「……」




……どうしよ



声なんか聴いちゃったから



ものすごく、さみしい……




〃……俺だって、さみしいよ(笑)〃




エスパー？




私「え、聞こえたの？」




〃うん、聞こえた、心の声(笑)〃




なんか……通じあってる感じが嬉しい




〃待ってて〃




私「うん、わかった」




電話を切ったわたしは、バタバタと
支度する




だって……待てない(笑)

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