Stand by me 〜after story〜3

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コンコンッ！




あ「収録10分前なんで、スタジオに
お願いします」



北「あーい！」




スタジオに移動する



ブースの中にいる玉ちゃん達を
見守ってると、隣りにきたあかりさん




あ「ゆうた、趣味変わったんですね……」




私「へ？」




隣りのあかりさんを見ると、
まっすぐ前を見たままで、



ブースの中の収録を真剣に見てる




……聞き間違え？




あ「ゆうたが事務所に入ってすぐに、別れたんです、
というか、別れさせられました、
あなたの事務所に」




前を見たまま、話し出すあかりさん




あ「アイドルとしてデビューする事だけに
集中させたいって、……全然納得出来なかった、
でも、ゆうたは、わたしじゃなく、
事務所をとった」




……デビュー前は、ピリピリしてるからなぁ、
事務所の上の方の人は




あ「落ち着いたら、連絡くれるかなって
期待してたけど、全然こないし、連絡先も
変わってるし……ゆうたにとって私は
そんなもんだったんです、
それでも全然諦められなくて、
やっと会えたと思ったのに……
あなたと付き合ってるってなんなのかな」




つきあってないけどね……




あ「全然、ゆうたの趣味じゃないと
思うんだけど」




うん、付き合ってないからね、
玉ちゃんの趣味はよくわからないけど……




あ「指輪なんて……もらったことないし……なんなの？
返して？ゆうたを」



私「物じゃないし」




なんか、玉ちゃんの気持ちを無視して
返してとかいう、あかりさんにムカついてきた




あ「……調子に乗らないでもらえます？彼女だからって」



私「のってません、連絡をしなかったのも、
連絡先を変えたのも、本人の意思だと
思います」




だって、玉ちゃんはまっすぐ自分の意思を
持ってる人だと思う



普段ゆるいけど、自分の意思は
曲げない、そういう人だと思う




あ「むかつく、……けど正論だわ、
そういう人よね、ゆうたは」




ガチャ！




玉「……どした？」




収録が終わって、ブースから出てきた
玉ちゃんが私達の異様な空気を感じ取る




あ「お話ししてただけ」



玉「そ？あんまり虐めないでね、
俺の彼女」




玉ちゃんが私の肩を抱く

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